修羅場の先の大団円 〜神の溺愛は死に戻りをもたらす〜
魔法に満ち溢れたコバルト大陸にて。スラム街生まれの少年スミヤは、中立都市ウルフェンに住む貴族『シュヴァリエ子爵家』に養子として拾われた。御令嬢のシエル=シュヴァリエには兄のように慕われ、何不自由ない生活を手に入れたーーところが、スミヤが10歳になる年、彼は必ず死ぬ。他の貴族による嫉妬、突然の病、他国の侵略、魔獣の襲撃。多種多様な死を繰り返し、そのたびに記憶を引き継ぎながら人生をリセットされる。それが外の理によるはたらきだと気づいたスミヤは、永劫とも呼べるリセットから逃れるべく奔走する。
プロローグ
2021/09/19 08:42