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【闇に沈む侍】  作者: 有馬波瑠海
9/18

【罠にかかった忍と侍】

こんにちわ!有馬波璃海(ありまはるか)です!

ただの趣味での投稿になります!(*´-`)


こちらの、作品は、長編連載小説【時雨の里】の姉妹作品で、【時雨の里】の時代から約25年前の話となっています。


※こちらの作品は、シリアスながらもほのぼの要素のある【時雨の里】とは異なり、ギャグ要素はあっても、全体的にシリアスな感じになることが予想されます。あらかじめご注意ください。m(__)m



【時雨の里】絶賛連載中!こちらも、ぜひ、ご覧ください!(。-人-。)



◯長編小説◯

【時雨の里】(連載中)

https://ncode.syosetu.com/n5101gr/

猿飛(さるとび)

「何をするつもりだ・・・。|甲神。」


 すると、刀馬(とうま)猿飛(さるとび)を横目で見ると、面倒くさそうに言う。


刀馬(とうま)

「ようは、コイツを無理矢理にでも起こして、術を解かせれば良いんだろう?まかせておけ・・・。」


 刀馬(とうま)は不適な笑みを浮かべたまま刀を、頭上まで持ち上げる。猿飛(さるとび)は、あまりにも突拍子(とっぴょうし)もない刀馬(とうま)の行動の意味を理解することができず、呆然としていたが、ハッと我に返り。刀馬(とうま)を後ろから、両脇に腕を入れて押さえつける。


猿飛(さるとび)

「や、やめろ!甲神!お前・・・まさか術にかかってるんじゃ!」


刀馬(とうま)

「何言ってやがる?いくら、深い眠りについてても、ちょっと刀でつつけば、嫌でも飛び起きるだろうが・・・。」


猿飛(さるとび)

「や、やめろ、アホウが!それじゃ、飛び起きるどころか、違う世界に飛んで行っちまう!」


刀馬(とうま)

「大丈夫だ。死なない程度にするから・・・。」


猿飛(さるとび)

「死なない程度ってどういうこと?余計に怖いわ!お前何?加虐性(かぎゃくせい)変態性欲者(へんたいせいよくしゃ)ってやつか?」



刀馬(とうま)

「何言ってやがる?そんな気持ち悪い物と一緒にすんじゃねぇーよ。俺はただのサディストだ。」


 刀馬(とうま)は、真剣な顔で言った。


猿飛(さるとび)

「お前、ふざけんな。おんなじ意味じゃねぇーか。」


 (みお)はそんな二人の会話を冷めた目で見ていたのだが、これ以上続けても時間の無駄だと思ったのか、咳払いをする。しかし二人は・・・。


刀馬(とうま)

「・・・だからよ。ちょっと切るだけだって、言ってんじゃねぇーか。」


猿飛(さるとび)

「だから、それがダメだと言ってるんだ!まったく、どうして、お前は・・・!」


 まったく気づく様子のない二人の悪ガキに(みお)はだんだんイライラしながら、咳払いを繰り返えす。しかし・・・。


刀馬(とうま)

「大丈夫だって、こいつ、死んでも死ななそうじゃん?それよりも、マズここから逃げるのが先決だろうが・・・。」


 今にも鵜飼に斬りかかりそうな刀馬(とうま)を猿飛は必死に押さえ込む。


猿飛(さるとび)

「お前も、分からないやつだな。人は死ぬときは死ぬんだよ。こいつだって、寝込みを襲われたとなっては、死んでも()()()()()()・・ぜ・・・。あっ・・・。」


 猿飛は、しまった・・・。と思った。


刀馬(とうま)

「ほらっ!つまり、そうそう()()()()からちょっとくらい痛めつけても大丈夫ってことだろう?」


猿飛(さるとび)

「今のは、そういう意味で言ったんじゃねぇー!」


 とうとう(みお)は、カンカンに怒って咳払いをする。


(みお)

「ゴホゴホゴホゴボ・・・ゴホゴホゴホゴボゴホゴホゴホゴボ!!!!!!!!!!!!!!!!」


 二人は、ここに来て、(みお)の方をようやく見て、黙った。



【二人】

「・・・・・・・・・。」





(みお)

「・・・・・・。」





【二人】

「・・・・・・。」




(みお)

「・・・・・・。」


























猿飛(さるとび)

「・・・いや、なんか喋れよ・・・。」



(みお)

「だって・・・。」


 (みお)は、ちょっと照れた様子で、顔を背ける。


(みお)

「だって・・・そんな突然注目されたら、緊張しちゃうじゃない。」


猿飛(さるとび)

「なんだ、お前。意外と繊細なのね。」


 (みお)は、顔を真っ赤にして、着物の袖口で口元を隠して、下を向く・・・。


刀馬(とうま)

「お前・・・まさか!」


 刀馬(とうま)は、刀を鞘にしまって、後方で自分と猿飛(さるとび)のやり取りをみやっていた、(みお)の所へかける。そして、おもむろに(みお)の額に自分の右手をあてた。


刀馬(とうま)

「すごい咳に、赤い顔。風邪でも引いたんじゃないのか?」


刀馬(とうま)は、着ていた羽織を(みお)にかける。



猿飛(さるとび)

「いやいやいや。お前もお前で優しいんかい。」


 刀馬(とうま)は、(みお)に羽織りをかけ終わると再び鞘から刀を抜き取る。


刀馬(とうま)

「さて、茶番はここまでだ。」


猿飛(さるとび)

「いや、茶番してる自覚あったのかよ・・・。」


刀馬(とうま)

「何はともあれ、ここから抜け出さねぇーとだ。ったく。本当にこの忍は使えねぇーな。」


 刀馬(とうま)は、鵜飼(うかい)(さげす)むような目で見た後、もう一度、遊乱亭内部を見渡す。朱色を中心にどこまでも続く美しい廊下。天井を見れば金に輝く美しい装飾で彩られ、部屋と部屋は障子で仕切られ、部屋部屋は、連なり真っ直ぐに続いている。

刀馬(とうま)は、何かおかしいと感じた。廊下があまりにも長すぎると。


 刀馬(とうま)は、近くの部屋を、仕切る障子を刀で切り裂いて見る。猿飛(さるとび)(みお)はその様子を固唾を飲んで見守っていた。


刀馬(とうま)

「いち・・・にー・・・さん・・・」


 すると、まっすぐに続く12番目、24番目、36番目・・・・・・。の部屋の障子が同じように切り裂かれる。猿飛(さるとび)(みお)は驚きを隠せない。


刀馬(とうま)

「なーるほど、分かったぜ。この術の正体が・・・。」





読んでくださり、ありがとうございました!

次回も、是非、ご覧くださいませ!

(*´-`)




【時雨の里】絶賛連載中!こちらも、ぜひ、ご覧ください!(。-人-。)


◯長編小説◯

【時雨の里】(連載中)

https://ncode.syosetu.com/n5101gr/

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