【猿と鵜と虎】
こんにちわ!有馬波璃海です!
ただの趣味での投稿になります!(*´-`)
こちらの、作品は、長編連載小説【時雨の里】の
姉妹作品で、【時雨の里】の時代から約25年前の話となっています。
※こちらの作品は、シリアスながらもほのぼの要素のある【時雨の里】とは異なり、ギャグ要素はあっても、全体的にシリアスな感じになることが予想されます。あらかじめご注意ください。m(__)m
【時雨の里】絶賛連載中!是非こちらも、ご覧ください!(。-人-。)
◯長編小説◯
【時雨の里】(連載中)
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闇の中からこちらを伺う猿が一匹。さてさて、どうしたものか。こちらから行くか闇から姿を現すのを待つか。しゃがんだ状態で二本の名刀を静かに腰に下ろす。すると、気配のする方向から真っ直ぐにクナイが飛んでくる。刀馬は、師からもらった刀を一本、素早く抜刀すると、そのクナイを気配のした方へと弾き返す。
【刀馬】
「やれやれ。これだから、忍は嫌いなんだ。闇に隠れてこそこそと攻撃して来やがる。まるで夏の夜にブンブンと耳元を飛び回る蚊みてぇーに、うっとうしくていけねぇー。」
刀馬はゆっくり立ち上がると、気配のする方へ向かって刃先を向ける。
【刀馬】
「日の下で肉体さらけ出して正々堂々戦う侍と違って、忍びは闇に潜んで相手の隙をついてじりじりと命を削りとっていく。本当に、良い趣味してやがるぜ。まぁ、俺からは何も奪えないがな。早くしろ。俺も先を急いでるんでな。お前の相手をしている暇はない。」
すると、何者かがこちらへ近づいて来て、月明かりに照らされ姿現す。
【刀馬】
「あーれま。これはこれは、猿も木から落ちるってか?忍のくせに姿を見せてくれたのかい?お猿さんよ。」
その忍は、刀馬のことをじっと見たきり動かない。
【忍】
「お前・・・。」
【刀馬】
「あん?」
【忍】
「なぜ、分かったんだ?」
【刀馬】
「はぁ?」
【忍】
「俺が、猿だって」
【刀馬】
「はえ?」
暫しの沈黙。
【刀馬】
「・・・お前、何言ってんの?」
【猿飛佐介】
「俺の名さ、猿飛佐介ってんだ。」
【刀馬】
「あぁーそう。名字に猿がついてたのね。そりゃあ、悪いこと言っちまったな。」
【猿飛佐介】
「いや、気にすることはない。俺は周りから猿と言われている。」
【刀馬】
「・・呼ばれてるのかよ。なんだかな、興が冷めちまった。・・・見逃してはくれないか?お前、風魔の忍じゃないだろう?風じゃなくねて、火の臭いがする。」
【猿飛】
「俺は確かに、風魔の忍じゃねぇー。だが、お前が俺達の敵じゃないということにはならない。悪いが、ここで死んでもらう。」
【刀馬】
「俺達?」
後ろから何かが、飛んでくる気配・・・。しかし、その気配もさることながら、目の前の猿飛が自分に向かって火のついた手裏剣を投げつけて来る。
前からも、後ろからも飛んでくる忍の武器。刀馬は目をつぶり、全神経をその飛んでくる武器に集中させる。そして、刀を強く握り気を練る。刀はビリビリと、白い雷を真っ暗な闇を照らす。
そして・・・。
【刀馬】
「・・・雷鳴螺旋。」
瞬間的に辺りが真っ白な光が走るとその侍の周りに粉々な割れたクナイと手裏剣が落ちていた。
侍は考えていた。自分が背後をとられると思っていなかったのだ。クナイを投げられるまで気がつかなかった。それに、手裏剣に火を・・・いつの間に?こいつら、何者なんだ・・・。
【刀馬】
「!?!?!?!?!」
背後の忍の気配も消え、驚いて後ろを振り替えると前にいたはずの忍の気配も消える。
・・・しまった・・・これは罠・・・。
何かが体に巻き付いて物凄い勢いで引きずら木に恐ろしい速度でぶつけられたと思うと同時、全身をワイヤーで縛りつけられる。木をはさんで自分の背後から声が聞こえる。
・・忍びを舐めるなよ・・・。この芋侍が・・・。
縦笛の音がし、前を見れば、火の塊が迫って来る。猿飛と名乗る忍が縦笛から、火を吹いている。
火はどんどん大きくなり、周りの木々を燃やしながら自分の元へと迫で来た。自分の背後にいた忍の気配が消え、そして、火炎の届かないであろう十分遠くの闇の中から聞こえる。
・・猿飛!!!!
そのままそいつを焼き殺せ!!!!・・
読んでいただきありがとうございました!
次回もお楽しみにー!
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