表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
神さまの子孫  作者: ナザール
第1章
5/5

第3話 家族

せいまは帰らせた。今この家に居るのは4人。


井ノ上摩耶、井ノ上優美、井ノ上瑞希。


そしてこの俺、井ノ上悠希だ!

この会議で俺は、井ノ上家から独立する!

そして、自由に戦う!そう!自由だ!


「俺が欲しいのは自由だ!!!」

やべ、声に出ちゃった。



まや「…宿題やったの?」


「え?」

いやいや、小学生じゃないんだからそんなの…


「…やってないです。」


ゆみ「あ!まや姉聞いてよ!ゆうき、また赤点とったんだよ!」


まずいな。このままだと主導権を握られるっ…!


「いや、聞いて欲しい。俺には勉強は必要ない。なぜなら俺は天才だからだ!」


まや「全くもって、意味不明ですね。」


みずき「さすがのみずきもあきれるよー」


ゆみ「本当にばかなんだね。」


「うるせぇ!とにかく俺は出ていく!」


まや「お金は持っているの?」


ゆみ「住むところは?」


みずき「みずきもついていこうかな…」


「…そ、そんなもんなんとかなる…!ってかついてくんな!」


みずき「みずきは、ゆうきちゃんが心配なんだよー」


「なっ…!てめぇ…」


まや「そうね、体力が無くなって、女の子になっちゃったら…」


ゆみ「家なし、金なしの女の子は野蛮な男どもに捕まって…」


「うわぁー!やめろ!ってか!イメージを流し込んでくるな!まや姉だな!この能力は!」


まや「同じ女の子として、忠告してあげたのよ。」


瑞希「ゆうきちゃんかわいいし、すぐ食べられちゃうよー?」


「くそ!さっきのイメージが頭に残って…」


「具合悪い…」


ゆみ「…まや姉どんなイメージ流したわけ…?」


まや「少し過激すぎたかしら?」


みずき「アドソープション!」


「…ちょ!おま…え」



体力を吸いとられている?!いやいや嘘だ!

しかも尋常じゃないペースで吸いとりやがる…!



魔法に対抗するにはトランスαじゃ全く歯が立たない。そう、こいつらのレベルは異常だ。

となると、トランスβか…いや、グラヴィティも使えるが…男の体で女に手を出すのはちょっと…


まや「やっぱりもう一度ロックをかけましょう」


「…なに?!せっかくこないだ解けたばっかりだっていうのに!」


まや「またトランス#δ__デルタ__#になられて暴れられても困るし…」


「いや!トランスδは、ロックささってるだろ!トランスαは関係ないし!」


ゆみ「確かトランスαを使用しすぎると勝手にトランスδに移行するんだよね?まや姉のロックを無視して」


「そ、そんなことは…」


まや「きまりね。まあ、今回勝手に単独行動をしたし、しばらくは女の子のままでいなさい。」


まや「トランス、ロック。チャプターオン。」


…くっ!力が入らない…くそ!勝手にトランスβに移行を…







そう、俺は分かってる。自分が自分をコントロールしきれていないのを。


まや姉たちにコントロールしてもらって助かってるのは俺だ。俺が1番わかってる。


ただ、なんとなくそれが恥ずかしく感じた。情けなく感じた。ただそれだけだ。


あいつらが嫌いな訳じゃない。1年間家族として過ごしてきた。実際楽しかった。


強制移行は気を失う。自分で移行するなら意識は保てる。俺はまた意識を失うだろう。


腹減ったな…目が覚めたら飯を食おう。


1つだけ、あいつらに言えないことがある。











俺は今、幸せだ。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ