第1話基地に帰ろう
「ちっ、敵か」
鞘から剣を抜く、引き抜いた力を利用してそのまま1体を切る。
次は…2体同時にくるか…
ん?
「こいつら異動をつかうのかっ…!」
「おっと…」
敵「くそ!よけられ…た?」
「避けたんじゃねーよ。お前らがかってに重力__グラヴィティ__にかかったんだよ。」
「おらよ。」
グロテスクな音と共に敵が2体潰れた。
「やべ…グロいことしちゃった…具合悪い…」
?「あー、あー…」
「ん?だれだ?」
?「あー…ゆうきー?そこにいるのゆうきだよね?」
「うわっ!めんどくせぇー…」
?「ちょっと!聞こえてるんだけど!」
よし早く帰ろうまじで面倒くさい。うん、まじ。
「異…ど…」
?「逃げれると思ってるの?」
ヤバい捕まった。まじ。ヤバい。ほんと。
「ちょべりば…」
?「…はい、今ゆうきを捕獲しました。」
「おい!動物じゃねーんだぞ!!!」
?「はい、このまま帰投します。」
帰投中
?「それにしても、どこで遊んでた訳?これだから単独行動の許しが出ないんだよ。」
「いやいや、行ってきますって、言ったよね?ちゃんと。」
今俺を拘束してる奴は井ノ上優美__いのうえゆみ__。
え?名字が一緒?まあ、戸籍上は家族だな。一応姉に当たる。一応な!勘違いすんなよ。血は繋がってない。
ゆみ「ちゃんと、お姉ちゃんにも言わないとダメだよ?」
「いや、同い年だよね?数ヶ月早く生まれただけだよね?それに、お前に許可もらう必要はないだろ!」
ゆみ「君の保護者だから。」
「いや!同じ高校生だよね?!保護者とかあんの?!」
ゆみ「一応戸籍上はそうなってる。私達家族居ないし。」
「だとしても、そんなの認めるか?!普通!」
ゆみ「うん、頼る家族は居ないけど、親が残した遺産がたくさんあるから暮らしていけるって話したら、なんか許してもらえた。」
「親が残した遺産ってなに?!」
ゆみ「ないよ、そんなの。」
「…」
俺たちは今、基地?に帰投中である。まあ、ほとんど家だけど。