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ステージ3:マントベオマの群れをやっつけろ

、青みがかった毛色のハズのベオマではなく、毛色がくすんだ灰色のマントベオマ。


《グルルル・・!!》

と鋭い歯をむき出しにして、体高は元居た世界のツキノワグマ。顔はオオカミのよう。


5頭もいる。

今は4足歩行で少しずつ様子を伺いながら、距離を縮めていく。


レツさんが襲いかかってきたマントベオマをたちどころに切り捨て、もう1頭に向かう!このオッサンマジで魔物や!


ゴランやライドウも二人で2頭を相手している。

なんとか自分の出番が無くて済むかも思いきや、いきなりオレのほうには1頭のマントベオマが

≪グルル!!≫

と嫌な声を出しながらジワジワと向かってくる。

オレはとっさに奴らの特性を思い出した。


「おらおら…これでもどうだ…!?」

オレの右手に持つものをフラフラと振り回す。

すると勢いよく、右手目掛けてマントベオマが飛びかかり、オレの右手の得物に噛みつく。

今にも右手ごと持っていかれそうだ。


「くっ!!」

これならどうだ!?


オレは左手にあるものをマントベオマの尖った鼻にズボッとハメてやった。


やつらは臭いに非常に敏感だ。ならば…。


予想どおり奴は苦しみ悶え始める!

「今だ!」

の声と同時にアリルがダガーナイフで首筋を一気に掻き切った。


≪グオオ…≫

とうめき声をあげて息絶えたマントベオマは蒸気を出してシルバーの玉になって消え失せた。


「やったね!!」

とアリルが歓声をあげる。


「いきなり魔物が苦しみ始めたが、何をしたというんじゃ…」

荷車の影にちゃっかり隠れていたクソジジイ…もとい、村長が言う。


「ハチローの靴は大陸イチ臭いから!」

汗をぬぐいながら爽やかに言うことではないぞ、アリル。


確かにオレでも失神しそうなくらいこの靴臭いぜ。

なんたって風呂にも入らず、ずっと靴を履き続けてるからな!


右手に荷車から引っ張り出したモー肉を持って、左手に履き続けて最悪な臭気を放つ革靴を持つ。


…異世界に来て、転生勇者が装備するのは、伝説の剣や盾じゃねーのかよ!


コウメイとシゲンがケラケラの笑う。


レツさんやみんなも笑い出す。


石だらけの寒々とした山あいに笑い声がこだまする。


なんか腑に落ちないけど、ま、いいか。





ハチローの装備品


頭 革の帽子

体 布の服

右手 モーのモモ肉

左手 異様な臭気の革靴


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