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最初の出会い
今日、隣人が引越して来た。
母は挨拶に、父は仕事に、俺と妹は家でゴロゴロしていた。
その時、突然大きな物音がして、窓からは女の子が走っていくのが見えた。
その日の夜。
俺は、母にコンビニへおつかいを頼まれた。
文句を言いながら、財布を持ち、玄関の扉を開けた。
コンビニへは四百メートルぐらい。自転車に乗るのもめんどくさい距離。
『歩いていこう』
そう決めて俺は歩き出した。
ちょっと歩き出した俺は、何かが横倒れているのが見えた。
近くまで駆け寄ってみると、俺は、驚きを隠せずにいられなかった。
そこには女の子が倒れていた。
そろそろ寒くなってきた時期、ここで寝るには風邪をひいてしまう。
俺は、この娘をおぶって家に引き返した。