第一話 始まりの鐘をならせ!
お初にお目にかかります。
処女作であり、至らぬ所満載の小説となっております。
お手にとって頂いてありがとうございます。
願はくは後書きで会わんことを
一人の妖怪が佇んでいた。
妖怪とは、人々の心の感情が密かに具現化された存在である。
しかし、幻想郷には妖怪などごまんといる。
妖怪、神、魔法使い、亡霊、不死人、妖精数えれば切りが無い。
半妖など珍しくもない。
彼は幼少期、寺子屋の教師である、上白沢慧音に尋ねたことがある。
「この幻想郷では誰がえらいの!?」
「人の上に立つような人はいないなぁ...あえて言うなら山の神様とかだなぁ」
「じゃあその人が一番つよいの!?」
「強さか...強さを求める妖怪といえば鬼だが...一番強いものか...」
「わかった!ありがとー!」
「わかったならよろしい。うん?おいどこへ行くんだ!」
「さよならー!」
さあ、飛び出した少年は次に空へ飛んだ。
向かう先は妖怪の山、伊吹萃香のもとだった。
「鬼のお姉ちゃーん!」
「お?どうしたちびっこ!」
萃香はお姉さん呼ばわりが嬉しいのか上機嫌だ。
「お姉さんが一番強いの!?」
「おお!?うぅーんそうだと言いたいんだが...霊夢が一番強い?のかな。まぁ全員と戦ったわけじゃないからわかんないよそんなこと」
「えー、わかんないの?わかった....じゃあね...」
「え、あ、なんかがっかりさせたか、ごめんなー!」
彼は思った。では一体誰が。
そうだ、やってみればいいじゃないか。
彼は再び飛ぶ。
向かうは博麗神社だ。あそこなら誰でもこれる。最適だ。
そして博麗神社
その屋根に佇むは彼、半妖の少年。
山彦の母と天狗の父を持つ彼
「あーあ〜、よし、喉オッケー。永琳先生ののど飴もある!範囲、幻想郷全域!」
「「「おはようございまーすっ!じゃなかった!おいお前ら!幻想郷に住まう人知を超えたお前らだ!種族、生まれ、理由、手段は問わない!この幻想郷で信念持って生きてるおめえら!さぁ、自分の強さを見せてくれよ!ここでこなきゃお前ら全員!なんとなく生きてる年寄り同然のしぼりっかすだ!俺の名は幽谷 響矢!我こそが一番だと思う奴は来い!その場は博麗神社だああああああああ!」」」
後に名を轟かせる彼、全ての元凶、『音を伝える程度の能力』
そんな彼、響矢の声が、霊夢の寝ている屋根の上で始まりの鐘を鳴らした....
一話読んてくださってありがとうございます。