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プロローグ
受験美味しくない。
「やっと君に会える。」
ガラスでできた巨大な円柱状の容器。
その中で、緑色の液体に包まれて眠る幼い少年に、マスターは微笑む。
私はマスターが作ったアンドロイド№107だ。
マスターはここ何年も、一人でいた。
マスターは寂しいお人だ。それは私たちにもわかるほど。
だから、マスターは作ってしまった。
人間を。
嗚呼、こんなにも嬉しそうなマスターを、私達は記録したことがない。
私達ではマスターの寂しさを癒してあげられない。
けれどこの子が、マスターを癒してくださるだろう。
いつまでも幸せであってほしい。
どうしよう。思わずやってしまった。
だって俺、寂しくて、寂しくて。
仕方ないだろ?
王都を追い出されて、誰もいないこの場所で、もう何百年一人でいたんだろう?
よく耐えたよ、俺は。
でも、もう限界。
我慢してた俺にさよならだ。
作っちゃったもんはしょうがない。
「№107。俺がこの子をちゃんと育てるから、いいだろ?」
№107はにっこりと微笑み、
「許可します。」
許可下りましたぁー。
当たり前だけどね。
この子は明日目覚める。
あっ!
投稿も明日がいいかな?