第六話 正体
「なんで、死なないんだ?何十回も心臓をさしたはずなのに」
「確かに、カイトなら死んでたな。しかし俺はカイトじゃない。さて、死ぬ覚悟はできたか?」
「ふはははははははは!お前はまだ生まれたばかりだ!剣の能力は使えない。つまり私には勝てない!行くぞ、爆烈剣!
この剣はすさまじい早さで決してやむことのない攻撃。いくらお前でも今度ばかりは終わりだ!
ん?やつはどこに行った?恐くて逃げたのか?」
「見えないのは当たり前だ。俺は透明剣を使ったんだからな」
「どこだ!どこにいる!どうして剣に能力があるんだ!お前は誰なんだ!」
「俺は貴様の後ろにいる。剣の能力についてはずいぶん昔に得た。そして俺は、ハレス!ハレスキュエール・ハデスカイウェル」
そして僕は、いや、もう一人の僕は先生を斬り、倒した。
「ハレスキュエール・ハデスカイウェル。12年前、世界征服をしようとした、伝説の悪人。私が勝てるはずがない…是非。是非私をあなた様と一緒に世界征服をさせてください。
ぐっ!ぐは!どう…して」
「貴様のような雑魚は俺の手下にはいらない。」
そして、先生は死んでしまった。
「永遠に眠れ」
「ウオオオオオオオ!すげぇ!先生に勝った!」
「ハデス、でしたっけ?学校辞めないでくださいよ」
「悪いな、俺にはやるべきことがある」
「やるべきことってなんですか?」
「もちろん、世界征服だ!」
もう一人の僕は世界征服をしようといている。僕が止めなきゃ。たぶんハレスキュエール・ハデスカイウェルを止められるのは僕しかいない