表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
3/29

第3話 な、泣くぞいいのか!(1)

 次の日、何食わぬ顔で出勤した私は、またもやラルのやつに話しかけられる。

 うれし……いや、面倒だなと思いつつも相手をしてやることにした。


「マルスさん噂になってますよ」

「な、なんの噂だ」


 まさか、暗殺者であることがばれたのか!? ……私は冷や汗をかくと、ごくりと唾を飲み込んだ。こんなアニメでよく見るような緊張場面がくるとは思っていなかった。

 ラルは私の顔をじっと見ると、明らかに言おうかどうか迷っている顔をしている。早く言ってくれ、私の心が持たないではないか。


「その、実はマルスさんが整形だと噂が……」

「せ、整形!?」

「それに借金もあるって……周りにいくら貸しているのか聞かれたので、『貸してません』って答えておきました」

「しゃ、借金もか!?」


 私は借金どころか、一応貯金をしている。暗殺者などいつ仕事ができなくなるか分からないからだ。

 正体がばれて工場勤務ができなくなるかもしれないしな。

 私はそこまで考えると、隣の男へと視線を移す。

 うっ、それだけは避けたい。


「で……ここからは言いにくいのですが」

「な、なんだ、まだあるのか!?」

「その……夜出歩いて男を引っかけていると」

「えっ、なんだそれは!!」


 大声を上げた私のほうをみんなが一斉に振り向いた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ