息子の暴走(ビースト・トゥースピック)
脳死で書いているので脳死で見てくれればと思います。拙い文章なので許してください。
みなさん初めまして、織川歩です。
そして突然だが聞いてほしい。
俺は今、絶体絶命の危機に瀕している。
時間は期末テストの最後の教科、数学が始まって47分。
一番後ろの席の俺は、時計を見ながら冷や汗を大量に流していた。もう後3分でどうにかしなければ‥‥‥
この『荒れ狂った息子』を
ここで何故こうなったかを説明、というか言い訳させていただきたい。
まず、男ならわかると思うが、基本的に息子の制御というのは効かないものなのである。
すなわち、別に何も考えていないが、なぜか戦闘態勢になることは多々あるのだ。
そして、それは軽くなどではない。もうガッチガチなのだ。これで西瓜でも割れるのではと思うほどの。
かくして俺の、ウルトラのつくマンが地球を救うことより高難易度のミッションが始まったのだった。
まず、するべきことは最悪の事態に備えることだ。
最悪とはそう、おさまらなかった場合のときである。俺は一番後ろの席のため、解答用紙を集めなければならない。
それに加えて、みんなは座っている。
つまり、俺の股間辺りに目がいきやすいのだ。
俺の身長は175ぐらい。一般的な高校一年生よりも少し高いのだ。たが安心してほしい。ちん長は平均だ。まあ、そんなことはどうでもよくて。
今は夏のシーズン。みんな上着など来ておらず、半袖シャツに長ズボンと薄着の格好だ。なので、息子が盛り上がってるのがくっきりとわかってしまう。
それだけは避けなければ。ここで、ある一つの策を思いつく。それは‥‥‥
『同一ベクトル作戦』だ。
この作戦は、息子の暴走状態を抑えるのではなく、方向を変えて、目立たなくしようといった内容だ。
具体的には3つの手順を踏む。
①立つ前に上向きにセットする。
②立った瞬間、股間を右腕で覆い隠すようにし、調整する。
③あとは息子の暴走状態をキープする。
これで完璧だ。体と息子を平行にする事で目立たず作業をすることができる。
あとは残り時間を静めるための時間としよう。
そう思ったのだが、ここでアクシデントが起きる。
「息子が‥‥‥柔らかくなっている?!」
つい、小声で呟くほどに俺は焦った。
これでは中途半端に大きくなっていて、形は服の上からでも分かり、かつ体とは垂直の状態になってしまうため、『同一ベクトル作戦』は使えない。
ここで俺に残された選択肢は二つ。
①無理矢理、暴走させ『同一ベクトル作戦』を行う。
②どうにか鎮める。
理想は圧倒的に②だろう。だが、リスクも高い。おさまる保証などないからだ。①はまず確実にできるだろう。しかし、バレるリスクが付きまとう。どっちだ?どっちを選べばいいんだ‥‥‥?そして俺が出した結論は‥‥‥
「フッ!!ぐゔッ‥‥‥」
己の息子に肘鉄をくらわせるという第三の選択肢だった。ぐっ‥‥‥腹の奥ら辺が痛い。腹痛とはまた違った痛みが容赦なく俺を襲う。しかし、これでよかったのだ。俺はなんとも言えない満足感に包まれていた。
ここで試験終了の合図のチャイムが鳴る。
「解答用紙を後ろから集めてください」
先生の言葉に従い、一番後ろの席の生徒たちは解答用紙を回収し始める。さて、俺もいきますか。
「はい、ありがとうございます」
先生に無事渡し終えて、俺は席に着いた。その嬉しさか、息子も上機嫌になる。
おいおい、またかよ。まあ、もう終わりだしいいけどさ。このとき、俺は喜びに包まれていた。
この後、地獄のどん底に突き落とされることも知らず。
今までも、そしてこれからも、これほど見直しを怠ったことを後悔したことはないだろう。それは先生のとある一言だった。
「おい、織川歩。名前がないぞ。書きにこい」
「‥‥‥ぐゔッ!!」
みんなは息子は大切にしよう。
こういうことってありませんでしたか?ない?‥‥そうですか。まあ、なくても私はあったので良いんじゃないでしょうか(良くはない)。次回もこんな感じです。