揺らぐ寒風
そよそよと冷たい風が吹く
一転して晴れになり
まだ冬だと実感する
暖かい風が吹くのは良いが
冬の風では足りない
温もりが
感染症と寒さゆえに
引きこもりがちになる人々
これは本来の姿では無いと
感じてしまう
まるで自然が自然を封じ込めているようである
さらに会話すら少なくなり
有機質である人間が
無機質の物体になっているようでもある
笑顔すら見れない世界には
何が残されて行くのだろうか
一枚の画用紙を真っ黒に
塗りつぶしたようだ
これが現実なのだから
仕方がないと言えば
あまりにも悲しい
その画用紙には多彩な彩りで書かれるはずなのに
大人から子供まで
画用紙には黒塗りにしか
表せないことは嫌だなと
感じる
もう一度で良いから
多彩な色を描く姿を
見てみたいものである