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モノクロの果てに  作者: 深海
前編
6/8

Section2-2

「ここにも……」


 しばらく歩き続け、ブラックa2はあることに気付いた。

 大きな道に出ると、必ずどこかで数体のアンドロイドが武器を持った状態で周囲を警戒しているのだ。

 その度に迂回していたブラックa2は、気付けば裏道を通るはめになり。予定よりも時間を掛けて葛飾区内に到着しようとしていた。


 道を塞ぐアンドロイドたちは、おそらく何者かにプログラムをいじられているのだろう。それも、ほとんどのアンドロイドが同じ行動を取るように。

 だから一言も発さずに武器を持ち、他のアンドロイドと連携して警戒できるのだ。

 アンドロイドの脳とも言える部位を、勝手にいじられている現状に、ブラックa2は気分が悪くなる。

 人であろうと、機械であろうと。勝手に脳をいじっていいわけがない。



 しばらく裏道を歩き続けると、途中。トラックがドアを開けたまま停車していた。

 エンジンは掛かっていないが、これに乗って行けないだろうか?

 そう思い、ブラックa2は運転席に近づく。

 アンドロイドが乗るのであろう運転席には誰もいない。車の鍵もなかった。これでは動かない。


「やっぱりなぁ……そんなうまくいくわけない、か」


 残念そうに一人、愚痴をこぼしたブラックa2の耳にゴト、と何かが動く音が聞こえた。

 警戒し、鉄パイプを握り直すブラックa2。

 しかし、それっきり何の反応も示されない。


「誰かいるのか?」


 ブラックa2がそう問い掛けると、恐る恐るといった様子の声が聞こえてきた。


「え、えっとー……ちゃんと、ここにいますー」

「あー……どこにいるんだ?」

「荷台ですー」


 荷台?

 疑問符を浮かべながら、ブラックa2はトラックの後ろへまわり。荷台の扉を閉める銀色のかんぬきを外した。

 それから、扉を静かに開き、中を覗くと。そこにはアンドロイドが二体、手首を拘束された状態で座っていた。


「あ! はじめましてー、何かあったんですかー?」


 腕が橙色の、女性のアンドロイドが柔和な笑顔で尋ねてくる。

 もう一体の、灰色の腕を持つ男性アンドロイドは。視線こそこちらに向けているが、無言でブラックa2を見ていた。


「何かって……あんたたち、今まで何も気付かなかったのか?」

「えぇー? ……ごめんなさーい。私、朝からずっと荷台で待機していましたのでー」


 そこまで言われて、ブラックa2は察してしまった。

 おそらくこのトラックは。これからリセット、あるいは処分されるアンドロイドを乗せたトラックだったのだろう。


「何が、あったんです」


 今まで黙っていた灰色のアンドロイドも尋ねてくる。

 ブラックa2は、少し考えてから。彼らに現状を説明することにした。

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