第47話 悩み
実家に帰って5日が経った。
帰る前はダンジョンに潜りっぱなしだったので、久々の休暇を満喫していた。
「ダンジョンも楽しいけど、たまには休まないとな〜」
そんな独り言を言いながら、何か面白い事がないか家を散策していた。
「そんなに冒険が楽しいのか?」
父に話しかけられた。
「はい!いつかダンジョンだけじゃなくて色んな土地を見てみたいです」
「そうか…」
少し残念そうな笑みを浮かべる父。
「そうだ、ラファエルが12歳になった時に他の貴族にお前を紹介したいと思ってるのだが、誕生日に披露宴してm…」
「嫌です!」
父の言葉を遮った。
披露宴?貴族に紹介?たまったもんじゃない!
折角冒険者になるのに、貴族のしがらみに巻き込まれるなんて絶対嫌だ!
「そうか…でも一応お前も貴族だから、結婚相手は貴族でないと…」
あー、この世界でも結婚の話か。
僕は、家族に興味がないし、ましてや女も恋愛対象外だ!
将来はカッコいい旦那様を見つけるんだ!
でも、同性愛が禁止のこの世界じゃ今言っても理解されないだろう。
最悪何かの罪で罰せられるかもしれないし、今は隠すしかない…。
「お父様、結婚相手は僕が自分の目で探しますから、そう言う貴族のしがらみはお兄様達にお願いします。」
「む…そうか…」
それに、12歳までには冒険者デビューしたいし。
急がないとユカリとどんどん差が出しちゃう…。
っと、いけないいけない。
すぐ冒険の事を考えてしまう。
「それにしても、この異世界は料理も魔道具も進んでいて、前世の記憶で全然チートできる気配がしないな…。」
強いて言えばこの世界にはテレビがないくらいか。
しかし、テレビがあっても放送する番組がなければ意味がない。
また、魔道具を動かすのに魔石が必要で、定期的に交換しないといけないようだ。
維持するにもお金がかかるので、一般家庭で魔道具を使ってる所はあまり多くないみたいだ。
「後9日何してようかなー?」
久々の休暇に何をしていいのか、分からずにいた。




