第42話 初デート前編
ボス戦から2週間経った金曜日。
僕達は35階まで進んでいた。
「よぉーし!今日はここまでにして、地上に戻るか!」
ウィルの掛け声と共に探索を終えて地上へ戻る。
月曜〜金曜はダンジョンに、土日は休みで各々自由行動をしている。
「そう言えば、ウィルは休みの日何してるの?」
「俺か?俺は美味いもの食べて、筋トレして、街を散策かな?」
ウィルは顎を摩りながら答える。
「ねぇ、明日一緒にご飯食べに行かない?」
「ご飯?いいぞ!何か食べたい物とかある?」
「ウィルおすすめのお店は?」
「おう、そうだな。ピザのお店とかどうだ?」
この世界にピザもあるのか。
「いいね!いこいこ!」
「よーし、じゃあ明日11時に広場の時計台の所で待ち合わせな!」
「おっけー!」
僕とウィルはそれぞれ寮に帰った。
「ふふふ!これってデートだよね…!」
この世界に来てからの初デート!!
はち切れんばかりに心臓が高鳴った。
〜翌日の10時50分〜
「あれ、ラファエルもう来てたのか!」
「うん、さっき来たところ」
約束通り広場の時計台の下で落ち合った。
「それで、そのピザのお店ってどこにあるの?」
「すぐそこにあるんだ!」
ウィルが指差す方にはレンガ壁のお洒落なレストランがあった。
「いらっしゃいませー」
「2人で」
「2名様ですね!どうぞ奥の席へ!」
窓辺の席へと案内された。
「どうしよー、どれも美味しそう。」
「どれも美味いぞ!」
「どれがおすすめ?」
「そうだなー、このクアトロフォルマッジやマルゲリータってのがおすすめだな!」
メニューをペラペラめくりながら注文を決めていく。
「そう言えば、ウィルはどうして冒険者になろうと思ったの?」
「んー、そうだなー。強いて言えば自由になりたかった…からかなぁ」
考え込むように答えるウィル。
「そう言うラファエルはどうなんだ?」
「うーん、僕も似たような感じかな。」
「まぁ、そうだよなー。冒険者やってる奴って大体そうだよなぁ」
「やっぱそうなんだー」
「まぁ、中には冒険者になるしかなかった人もいるし、贅沢な悩みかもしれないけどね。」
ふと、ユカリを思い出した。
「僕の友達に一人そう言う子がいる」
「もしかして、ユカリって子?」
「え?知ってるの?」
「知ってるも何も、結構噂になってるよ!」
確かに、教室でもユカリの話をしている奴らがいたな…。
「なんでも、女子で史上最年少ソロ冒険者になって、しかもバリバリ活躍してるらしいぞ!」
「へ、へぇー」
「冒険者ギルドにはいって1ヶ月くらいで2ランクも上がったとか。」
って事は今はDランクか…?
「なんでも、どのパーティーからの誘いも断ってるみたいで、謎の少女って事で噂が広がってるんだ!」
「謎ねぇ…ハハッ」
厨二病拗らせてるあいつのことだから、ミステリアスな女をイメージしてるんだろうな。
「ラファエルは冒険者になったらやっぱダンジョンに潜ったりするんか?」
「んー、僕は世界を見たいからいろんな国に行きたいなー。」
「お、それなら俺と一緒だな!」
「そうなの?」
「俺もいろんな国を見たくてな…」
「お待たせしました。お先マルゲリータです。」
ピザが出てきた。
「あの、ウィルで良ければ学校卒業しても一緒のパーティー組む?」
「それは願ったりだな!」
「ほんと?!」
「冒険者ってのは、いい奴ばかりじゃないんだ。」
確かに以前ギルドに行った時は柄が悪い人が多かった。
「パーティーを組むのは信頼できる奴じゃないとな。」
マルゲリータを頬張りながらウィルが優しく微笑んだ。
最近仕事が忙しく、ストーリーを考えることができずに気付けば2ヶ月くらい更新できていませんでした。
久々に見たら、ブックマークや星5を頂いており、驚きと共に大変感謝をしております。
皆様の応援を糧に、頑張りたいです!
今後ともよろしくお願いします!




