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第35話 アイテムボックス

「おはよー!」

「よっす!」

「おはよー」


ウィル班は移転先の前で合流した。


「ちゃんと探検に持ってく物買ってきたか?」

ウィルは少し大きな鞄を揺らしながら確認をした。


「ばっちり」

ルーカスは鞄を背負い直して返事をした。


「僕も大丈夫!」

「って、おい!なんも持ってないように見えるけど…」

ウィルがずっこけそうになる。


「あ、アイテムボックスあるので!」

「「え!!」」

ルーカスとウィルが同時に驚いた。


「え…もしかしてアイテムボックスってレアなの…?」

「レアもレア!この国に5人いるかどうかだよ!」

ルーカスが興奮しながら説明する。

「まじか…」

「アイテムボックス持ちってわかったら、狙われるかもしれないから、そのうちマジックバッグ買った方が良いかもね…」

「マジックバッグって?」

「魔法の鞄で、アイテムボックスみたいにいろんなアイテムを収納できるんだ。値段によって収納できる量が変わるけど、アイテムボックス持ちは皆そうやって隠してるんだよ」


「そっかぁ、今度見に行ってみよう」


「ていうか、アイテムボックス持ってるんなら俺らの荷物も預かってもらえるんじゃ?」

ウィルが呟いた。

「それってできるの?」

「んー、やってみる!」

ウィルとルーカスの鞄を収納してみる。


「できた!」

「おぉー!こりゃいいね!道中楽になるわ!」

「体力温存できそうですね!」

ルーカスとウィルは思わぬ幸運に喜んだ。


「じゃあ、行くか!」

「「おおー!」」

3人は転移石に触れると、ダンジョンの地下5階へと飛んだ。


「今日はどこまで行くの?」

「んー、そうだな。敵の強さにもよるが地下10階まで行ってみようか」


そう言いながらさくさくダンジョンの奥へと進んだ。


「最初ダンジョンって言うから迷路みたいなのかと思ったら、中は草原みたいなのから森みたいな感じなんだね」

「中には迷路みたいなのもあるからそのうちそう言うフロアも出てくると思うよ」


そんな話をしていると地下7階まできた。


「あ!犬の魔物?!」

「いや、ありゃ狼だ」

大型犬くらいの魔物が出てきた。

「アレはすばしっこいから、気をつけて」

「ちょっと骨のありそうな魔物が出てきたから、1人ずつ手合わせしてみよう!」

ウィルはそう言うと狼の魔物に突進した。


「うぉりゃ!」

ウィルが剣を振りかざすが、狼の魔物は軽やかなステップで回避した。

「はやい!」

そのまま、魔物はウィルに噛みつこうとした。

「舐めんなよ!」

ウィルは振り下ろした剣を魔物目掛けて振り上げた。

「キャン!!」

噛みつこうと突進してきた魔物の首を切り裂いた。

「とどめだ!」

体勢を崩した魔物の首を剣で更に叩き切った。


「ふぅ、次は誰行く?」

「じゃあ、僕が行くよ」

ルーカスが手をあげた。


少し離れた狼の魔物に石を投げると、魔物はそのままこちらへ向かってきた。


「やっ!」

魔物はルーカスに突進をするが、ひらりと躱した。

ルーカスはそのまま後ろから魔物の首を押さえて短剣を首に差し込んだ。


「ギャン!!」

魔物はそのまま倒れた。


「じゃあ次は僕の番だね」

「おう、あんま無理すんなよ?」

ウィルが心配そうにこちらを見つめる。


「シールドプロテクト!」

念のため防御魔法(シールドプロテクト)を張る。


1匹こちらに気づいた狼の魔物が走ってきた。


「ホーリーアロー!」

光の矢が魔物に向かって飛ぶ。


ザッ!ザッ!ザッ!


狼はひらりと躱した。

「げっ!」

まさか全部買わされるとは思わなかったので少し怯んだ。

「がう!!」

「「ラファエル!!」」

魔物はラファエルに噛み付いた。


が、防御魔法(シールドプロテクト)で阻害された。


「あぶねー、防御魔法(シールドプロテクト)張っといてよかった」


「ホーリーバインド!」

光の輪が魔物を拘束した。


「ホーリーアロー!」

今度は光の矢が魔物の眉間を貫いた。


「お疲れ様、3人ともここの魔物も問題なさそうだな!」

「「うん」」

「じゃあ、そろそろ飯にするか!」

「「賛成〜!」」


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