表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
10/61

番外編3 マレッサ

あたしの名前はマレッサ。

自分で言うのもあれだけど、わりと男子からはモテるわ!


でも、どんな男子よりも私が1番好きなのはラファエル!


フラン様の加護で綺麗なピンクの瞳をしていて、まるで女の子のような可愛い顔立ち、きっと将来お嫁さん候補が後を絶たないに違いないわ!


「早く学校行きたいな〜」


そう言えば、ラファエルも来年から学園に入るのよね。

家庭教師雇ってないみたいだし、姉のあたしが勉強教えてあげなくちゃ!


「そうだ!あたし今日から暇だし、ラファエルに勉強教えてあげるよ!」


「え」


なんか予想していたのと違う反応。

あからさまに嫌そうな反応をしたわね…。

そんなに勉強嫌なのかしら?


「なによー、学校入ったら勉強しなきゃダメなんだよ!今から勉強しないとラファエル成績どん底だよ!」

嫌がるラファエルを無理やり部屋へ連れて行く。


「ラファエルってもう字は読めるんだよね?」

「うん。」

「じゃあ、算数教えてあげる!」

「いい?これは足し算っていうの!」


まぁ、これは簡単だしすぐにできるようになるわね。


「あの、マレッサ姉さん…もう算数できるよ僕…」

え、まだ誰も教えてないはずよね?


「はーん、そうやって勉強抜け出す気ね」

「ちょっと待ってて!」


足し算知ってたとしても、引き算や掛け算は流石に知らないわよね!


「じゃあこれ解いてみて!」

我ながら5歳時には難しいと思う問題を出してみた。

ふふふ、これで姉の偉大さを味わいなさい!


「姉さんできたよ。」

ふふふ、そうよね。お手上げよね。


ん?


「え、嘘…」

バッと回答を見る。

全問あってる…。


「じゃあ僕からの問題」

そう言うとラファエルが何かを書き出した。


ラファエルからの問題…流石にあたしに解けない事はないないと思うけど。


「できた。」

問題を渡されるが、はじめてみる記号ばかりであった。


「何よこの記号…デタラメ書いてるんじゃないの?!」

「知らないの??」ぷぷー

「むっかー!じゃああんたが解いて見なさいよ!」

どうせ、出鱈目に書いただけよ!

そうに決まってるわ!


「はい、できた。」

バッと問題用紙を取り、回答を見る。


私じゃ正解か判断できないわ。

そうだ、お父様に見せればこれが出鱈目かどうか分かるわ!


そのまま父のいる部屋まで走り出す。


「父様、これを見て欲しいの。」

「ほう、これは割り算だな。マレッサもう勉強しているのか?」

「いえ、ラファエルに算数を教えようとしたら逆にラファエルがこの問題を出してきて。」

「ほう、ラファエルが?この回答はお前が書いたのか?」

「いえ、出鱈目な問題だと思ってラファエルに解かせたの。これ、回答はあってるの?」

「ふむ、全問正解だな…」


あたしが算数でラファエルに負けた…。


「すまないが、ラファエルを呼んできてくれないか?」

「え、うん。わかった。」


ラファエルの部屋に戻る。


「パパが呼んでる。」

「え?」

「伝えたからね」

そう言い放つとマレッサは部屋を後にした。


折角勉強教えてあげようと思ったのに〜

姉の面子丸潰れじゃない!


「ラファエルのやつ〜」

「どうしたの?」

次男(サヴィア)が話しかけてきた。


「ラファエルに勉強教えてあげようと思ったのに、もうあたしの知らない算数まで知ってて姉の面子丸潰れよ!」

「マレッサの知らない算数??」

「なんか割り算とか言ってたけど」

神妙な面持ちになるサヴィア。


「学校入っても助けてあげないんだからっ」

とんだ苦い思い出となった夏休みの1日であった。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ