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三色の三つ編み
初めての作品です。暖かく見守ってください。
夏の日、縁側にて。
「おばあちゃん、なんでひまわりばっかり育てているの。」
小さな女の子がおばあちゃんの肩をたたきながら顔を除く。
「ほら見て、大きな雲があるでしょ。綺麗な空でしょ。のびのびと育つひまわりがたくさんあるでしょ。」
一息ついて。
「これが私お宝物。」
顔をしわでいっぱいにして、白い服を広げた。
「てぃーしゃつ?」
そこには細かい刺繍でいくつもの綺麗なひまわりともくもくと立ち上る雲が描かれていた。
「きれいな絵だね。」
「ううん、これは絵じゃなくてね。」
すると小さな手を取りひまわりに触らせた。
「これはね。糸でできてるの。」
「1日じゃ絶対にできない。とても綺麗で強くて、それでいて優しいの。」
「えはあたまなでてくれないよ?」
「ふふ、そうね。いつか分かる時が来るわ。」
「ほら、優しいが帰ってきたわよ」