あー疲れた。
あー、疲れた。
練習試合に来てた相手の、朝日が丘の次期エース(たぶん)が、体力があり余っているようで時間来るまでエンドレスで試合やらされた。
正直、頭脳労働だから、もうちょっと労って欲しい。朝から夕方まで試合、試合、試合とかある種の拷問だ。
……楽しいのは楽しいんだけどね。好きなことだけずっとできるし。データ取られると困るから、ちょくちょく普通はしないこと織り混ぜたけど。
"流石に部活三昧の日々は疲れる…………。
明日が休みでラッキーかも"
"おや、珍しい。
君から泣き言か?意外だな"
"ちーがーいーまーすー。ゲームメイクするのは楽しいし、相手を嵌めたときとかプークスクスとか思ったりするけどさ……。
流石に連続五試合同じ相手としたらね…。しかも野生児"
"……お疲れ様。確かにそれは疲れるな。
明日は何をするんだ?"
"せっかくのオフだし、本屋さん巡って友達とカラオケかな。
梓が軽音のボーカルだし、学祭とか無理矢理歌わされるし"
先輩たちなんて、去年引きづられて歌わされたの聞いてから、文化祭前は梓に引き渡してきたし。ヒナ先輩だって「あんたは自主練含んでやりすぎなのよ。ここらで体休めなさいっ!!」と怒ってくるし。いや、ちゃんと考えてやってるし。
"まあ、たまには体を休めないとな。俺達はまだ成長過程にあるから"
"分かってるけど、先輩達の足を引っ張りたくないからさぁ。
必然、練習が延びるんだよねぇ。で、休めと言われる、エンドレス"
心配して貰えてるのは理解してる。でも、二年の初っぱなからしてレギュラー入りしてるのだ。生半可な実力では、選んで貰ってる分、他に申し訳ないとは思うわけで…。
"意外と努力家だからな、お前は。ストイックに打ち込む分心配で堪らないのだろう。
まぁ、たまになら愚痴くらい聞くさ。溜め込むなよ?"
司くんって、本当に優しいよね。まあ、書いたら書いたで全力で否定してくるだろうけど。
"うん。ホントにプッツンなりそうになったらお願いします。
司くんこそ無理しないでね。
そろそろ、かな。じゃ、また明日。"
"ああ。そうしてくれ
お休み"
自分は頼ってくれないのかな?頼りにするだけって言うのは遠慮したいんだけどなぁ。