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Divine Gift Online  作者: チャン太
第一章 スタートダッシュでスーパーラック
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第6話

戦闘シーンって難しい・・・・・・

 「こんばんわ、兄さん。あれからどうなりました」


 二階の部屋から下りてきた俺にはじめにかける言葉がこれである。俺は、ご飯を温め理沙が暖め直したであろうカレーをかけて理沙の正面に座った。


 「どうも、こうもないぞ」


 俺は、みんなと別れた後の東の林での狩りの事、マモンの超運が発動したこと、スキル石がムースからドロップしたこと、エルさんとフレンドになったことを大雑把に話した。称号については、まだハッキリとした効果がわからないので話していない。


 「そうですか。しかし、驚きですねスキル石がムースから出るなんて。しかも、エルさんといえば生産職のプレイヤーの中でもかなりの有名人のはずです。そんな、人とフレンドになるなんて兄さんはすごいです」

 「いや、それよりさ。スキルの取得ってどうやってやるんだ。スキルポイントは貯まったてると思うから新しいスキルを覚えたいんだ」

 「はぁー、兄さんもしかして説明書とか攻略サイト読んでないんですか?」


 理沙が言うには、DGOのソフトの箱に説明書が入っているらしい。それに、攻略サイトは武器についてとスキルの種類ぐらいしか見なかった気がする。


 「まずですね、メニューを開いてスキルのボタンを押します。そしたら、スキル取得のボタンがありますのでそれを押して、ほしいスキルを選ぶだけで取得できます。もちろん、スキルポイントはスキルに応じて消費します」

 「ちなみに理沙はどんなスキルを追加したんだ?」

 「私は、まだ何も追加していません。というか、兄さん。スキルを増やし過ぎても管理が大変になるのであまり増やしすぎない方がいいですよ」

 「そうなのか?」

 「はい。スキルには表示されませんが熟練度があります。熟練度が高くなれば、スキルが進化したりスキル同士を合成したりすることができるのでスキルは集中的に上げといた方がいいですね」

  

 理沙が言うには、スキルを進化、合成させると熟練度は1から上げなおしになるらしい


 「まあ、でも兄さんの場合は、あまり使えないスキルもあるので1、2個変えてもあまり関係ないかもしれませんね」


 それなら、俺はどんなスキルを取った方がいいかと聞いたら、兄さんならどんなスキルをとってもきちんと使いこなせますよ。と言って理沙の部屋がある二階に行ってしまった。


 「・・・・・・スキルどうしようかな」


 その後、食べ終わったカレーの皿を理沙の分も洗い再びDGOにログインした。


 「さて、どうしたものか」


 俺は、ログインしてすぐ理沙に教わった手順でスキルを取得しようする。でも、いざスキルを取得しようと思うとなかなかに迷う。しかも、戦闘スキルにしたってかなりの数があるし。しかも、運系の取得できるスキルはもう無い。・・・さてどうしたものか。


 「・・・・・・よし! 決めた。【鑑定】にしよう」


 ポーン!と言う電子音と共に【鑑定】が控えスキルに入っていた。幸い、東の林はこのスキルでも十分戦えることは分かっているのでとりあえず。エルさんには悪いけどレアアイテムが出たとき用に鑑定を取っておく。


 「それじゃあ。まず、武器を作ってもらいにいこうか」


 俺は、始まりの町中央から少し離れた、エルさんの露店に向かう。


 「そう言うことなんで、薙刀作ってもらえないですか」


 エルさんの露店には、物の数分で着いた。しかも、エルさんは客がいないのでかなり暇そうにしている。


 「およ。ヨヤちゃん? どうしたのいきなり。別に作るのはいいけど、素材は持ち込み? それとも、全部私にお任せしちゃう?」

 「・・・じゃあ。持ち込みで」


 俺は、リーサ達と初めに行った西の林のドロップで武器に使えそうな素材をエルさんに渡す。


 「へー、西の林の素材か。ってこんなにいらないよ、この素材の量なら薙刀各2個づつは作れるよ」


 そんなに、作れるのか。ちなみに俺が渡した素材は、角兎の角×2、角兎の皮×4、角兎の骨×4、大蜥蜴の鱗×8、大蜥蜴の爪×2、大蜥蜴の骨×2だ。


 「それじゃあ、4つお願いします。それに、確かサブリメイションシステムとかいうのありましたよね」


 サブリメイションシステムとは武器のみに起こる現象だ。確率はかなり低いが稀に既製品を遥かに凌駕する高性能な武器ができるらしい。


 「そりゃあ、あるけど。あれ、かなり確率低いから期待しない方がいいよ」

 「それって具体的には」

 「たぶん、100個作って1個出来ればかなりラッキーって感じだったと思う。そう言う私も、まだ出したことないしね」


 1%未満ってところかな。まあ、まだ超運のギフトが1回残ってるし。もしかしたらって事もあるから、やってもらおう。


 「出なくても文句なんて言わないんでお願いします。あ、お金っていくら払えばいいですか?」

 「素材は持ち込みなのと初回お友達サービスってことで、4つで2000Gでいいよ」


 今の俺の所持金は5646Gだ、これは初めの1000Gにアイテムを売った1440Gと東と西の林のモンスター狩りでコツコツ貯めた金である。


 「とりあえず、一時間ほどで出来るから出来たらチャットで呼ぶね」

 「分かりました」


 とりあえず時間を潰すために西の林に挑戦することにする。

 

 西の林は、一人では意外と手強かった。前は、みんなが攻撃してあぶれた奴を俺が足止めする流れだったので俺は何もしていないに等しい。

 しかし、一人だとそうは行かない。モンスターを釣って一人で倒しきらなければいけないからだ。まあ、俺がlucに極振りしてるのもあるかもしれないが。

 そうこうしているうちに、リザードマンがポップしていた。リザードマンは大きい二足歩行のトカゲだ。しかも、ここのリザードマンは集団行動をしない。なので、一人で狩るには丁度いい。

 俺は、すぐさまリザードマンの背後に回り薙刀の石突きの部分を両手で持ちシステムアシストの《スラッシュ》を発動して全力で振り下ろす。スラッシュの力と重力の力が加わった強烈な一撃が、リザードマンの左肩にあたり腕ごと切り飛ばし奴のHPバーを三割減らす。

 東の林での修行のおかげかさっきから当たり判定が普通の気がする。俺はすぐさま、後ろに下がり距離をとる。すると、ブンッ!!と今まで俺がいたところに鋭い爪が通り過ぎ。リザードマンはこちらに振り返り己の敵を確認すると同時に、走り出し右腕を大きく振りかぶり俺に襲い掛かる。

 それを薙刀の柄で受け流しその勢いのまま切り上げ。しかし、完全に受け流せたつもりだったが少し掠ったのだろうHPが一割減っていた。だが、俺の攻撃はしっかり当たりリザードマンが顔を切られ、大きく怯んだところにもう一度 《スラッシュ》での切り下ろし。この切り下ろしが綺麗に脳天に当たりリザードマンのHPを残り二割にまで減らし、続けざまにもう一度切り上げてリザードマンが消滅する。


 「ふー。リザードマンも随分簡単に狩れるようになったな」


 初めこそ、かなり苦戦したリザードマンだがさすがに9体目ともなればそれなりに対応出来るようになった。


 『ヨヤちゃん武器できたよー』


 軽快な電子音と共にエルさんからチャットが来た。もう一時間たったのだろうリザードマンとの戦闘でくたくたの俺は、エルさんに『今行きます』と返して始まりの町に戻って行く。


「どうです? いい武器作れましたか?」


 俺は、少し期待のこもった声音でエルさんに聞く。


 「ごめんね、少なくともサブリメイションシステムは発動しなかったよ」


 そう言って、エルさんはトレード画面を開き薙刀を載せていく。そして俺は、約束の2000Gを載せてOKボタンを押しトレード完了だ。やっぱり、そう簡単にはサブリメイションシステムは発動しなかったか。まあ、そんなに甘いものでもないだろう。俺はエルさんから作ってもらった武器の性能を確認する。


 武器名:骨薙刀【爪】レア度★★

 武器種類:薙刀

 攻撃力:146

 耐久値:100/100


 


 武器名:骨薙刀【角】レア度★★

 武器種類:薙刀

 攻撃力:124

 耐久値:100/100

 

 


 まあ、こんなものだろう。ちなみに、爪がリザードマンで角がホーンラビットの武器だそうだ。しかも

、サブリメイションシステムを狙っていたのでこの武器が各2本づつある。


 「ところで、どうする? 同じ武器2本有っても意味ないでしょ。どうせなら、武器合成もしちゃいなよ」


 エルさんの言う、武器合成とは同じ武器を合成して武器の性能を上げる方法である。


 「そうですね。それなら、2本ともお願いします」

 「ほいほい。それじゃあ、一本1000Gで合計2000Gだよー」


 再びトレード画面を開き、骨薙刀【爪】×2、骨薙刀【角】×2と2000Gをトレード画面に載せエルさんがOKを押し取引完了だ。


 「武器合成はすぐ出来るから売り物でも見てちょっと待っててね」


 エルさんは、まず骨薙刀【角】を2本実体化させて錬金か何かのスキルを使ってほんの一瞬で武器合成をしてしまった。


 「はい、まず1本」


 武器合成をした骨薙刀【角】をそのまま渡された。どうやら、実体化させた物はトレード画面を開かなくても、譲渡可能らしい。


 武器名:骨薙刀【角改】レア度★★

 武器種類:薙刀

 攻撃力:150

 耐久値:100/100

  


 武器合成をした骨薙刀【角改】はそこそこ強くなっていた。この調子なら武器合成をした骨薙刀【爪】も期待できそうだ。


 『ポーン! マモンの超運が発動しました』

 「うっそ!?」


 ギフト発動のメッセージとエルさんの驚く声がほぼ同時に聞こえた。見ればエルさんの手元に生まれた白い光がその形を変えていく。どうやら、サブリメイションシステムは武器合成にも発動するらしい。


 「武器名《青龍偃月刀【嵐】》」


 そして現れたのは、骨薙刀【爪】の2倍はあるんじゃないかと言うほど大きな刃。しかも、その部分に龍の装飾が施された薙刀。


 武器名:青龍偃月刀【嵐】レア度★★★★★

 武器種類:薙刀

 攻撃力:437

 属性攻撃:水80

 耐久値:100/100。


 「やったね! ヨヤちゃん」

 「はい! ありがとうございます。エルさん」


 とりあえず、今まで使っていた骨の薙刀から青龍偃月刀【嵐】に武器を変更する。・・・・・・ってか、偃月刀ってここでは薙刀扱いなんだ。


 武器名:骨の薙刀 レア度★

 武器種類:薙刀

 攻撃力:100

 耐久値:41/100

  

 ちなみに、骨の薙刀のステータスはこんな感じだ。・・・・・・うん、天と地の差だな。ってか攻撃力が4倍以上ってすごすぎだろ。

 この後、空腹ゲージがかなりぎりぎりだったので、NPCの屋台でサンドイッチを買い込み。西の林で武器の試し切りをしたらどのモンスターも二発で倒せることが判明し、ひたすら作業ゲーのごとくモンスターを倒しまくったの言うまでもないことである。



 【ヨヤ】 level 15

 称号 

《ラクシュミーの生まれ変わり》

 

 ステータス(0)

Str 38

Vit 38

Agi 38

Dex 38

luc 134


divine gift

マモンの超運 0/2


weapon

青龍偃月刀【嵐】


skill (12)

【薙刀使い】

【幸運】

【招き猫の加護(右手)】

【招き猫の加護(左手)】

【招き猫の加護(手長)】

【招き猫の加護(手短)】

【運気up(小)】

【ギフト使い】

【共振】

【採取】


控え

【鑑定】



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