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Divine Gift Online  作者: チャン太
第二章 一週間のスーパーラック
25/32

第25話

 *9/2

 凶走薬の効果を体力からスタミナに変更しました。


 西の林についた俺は、まずプレーヤーの多さにびっくりした。

 見たところ二陣のプレーヤーに一陣の経験者が加わったパーティーがほとんどのようでちらほらと初期防具以外のプレーヤーを見かける。

 俺は、そんなプレーヤーの群れとモンスターを無視してボス部屋に急ぐ。

 幸いポップしてくるモンスターは近くのパーティーが引き受けてくれるので道のりが楽でいい。

 しばらく進んでいくと徐々にプレーヤーの数が減っていき、ボス部屋前のセーフティーエリアに来るころには誰もいなくなっていた。――――――まあ、初心者連れていきなりボスは無理か


 「コール! 《アーク》《ガーベラ》」


 セーフティーエリアに着くとパートナー二匹を呼び出す。

 ここまで来るのに掛かった時間は20分ほど、この調子ならうまくいけば今日の内にネメアライオンに挑戦できる。

 さっきリーサから教えてもらったレッサードラゴンの攻略法はボスから離れすぎないことだ。レッサードラゴンは遠距離攻撃の種類は豊富にあるくせに近距離攻撃のレパートリーが極端に少ないらしい。

 主な攻撃例として、遠距離攻撃は火炎ブレスに火球ブレス、突進攻撃に岩投げでどの攻撃も威力が高い。それに比べ近距離攻撃は噛み付きに引っかき攻撃、尻尾でのなぎ払いぐらいしかないそうだ。

 しかし、その近距離攻撃でも絶対に受けてはならない攻撃があるそうで、それは噛み付き攻撃で。なんでもこの攻撃を食らうとまず噛み付きでHPが3割ほど持っていかれそのまま遠くまで投げ飛ばされた後に火炎ブレスと火球ブレスのオンパレードが飛んできて体勢の崩れたままでは避けられずほぼ死に戻り確定とのことだ


 「さて、行きますか」


 俺は一通りの準備を終えついにボス部屋に足を踏み入れる。

 今回のボス部屋もグレートファングボア同様、周りを木に囲まれたエリアだ。 

 50メートルほど進みやっと開けた場所が見えてきた。

 そしてそこには、スヤスヤと寝息を立てるレッサードラゴン。・・・・・・これは、先制攻撃をしてもいいって事なのか?

 もしものときに備え日光玉は十分な数用意してあるので先制攻撃はありがたく貰うことにしておこう。


 「・・・いくぞ、アーク、ガーベラ・・・せーの!」


 足音を極力立てないようにゆっくりレッサードラゴンに近づき、パートナー二匹に合図を送り3人同時に攻撃をする。

 

 『Gya!!』

 

 先制攻撃は無事成功したもののレッサードラゴンは叫び声をあげ尻尾のなぎ払いを仕掛けてきた。

 一応、反撃は予想していたので間一髪のところで回避。どうやらアークとガーベラの両方も回避に成功しているみたいだ。

 攻撃の回避によりレッサードラゴンから少し距離が出来てしまったがこのぐらいなら問題ないだろう。

 なぎ払い終了と同時に攻撃を再開する。

 アークとガーベラも攻撃に参加してくれてはいるがさすがにボス相手では牽制以上の効果は見込めない。

 今回もアークとガーベラはあくまでタンク役で主な攻撃は全て俺の担当だ。

 ちなみに俺は噛み付き攻撃を警戒して極力正面に行かないよう立ち回っている。

 アークは空中からあちこちに攻撃を入れレッサードラゴンの注意を上空に逸らし、ガーベラは空を飛べないので正面でにらみ合い出来るだけ攻撃が俺に向かないようにしてくれている。

 どうやらレッサードラゴンの弱点属性は水のようで偃月刀の攻撃が驚くほど効く、戦闘開始から10分ほどしか経っていないのにHPがもう3割も削れた。

 この調子で行けば1時間と掛からずに倒せそうだが油断は禁物、これまでの戦いでボスはHPが半分を切ると攻撃パターンが変わったりパワーが上がったりするので油断するとやられかねない。 

 リーサが言うには、レッサードラゴンはHPが半分を切ると攻撃力とスピードが上がるらしいのだが生憎どのくらい上がるかはリーサもフー姉さんから聞いただけなので知らないらしい。

 

 「おりゃ!」


 戦闘開始から20分ほどでついにHPが半分を切った。すると、大きな咆哮と共にレッサードラゴンの目が赤色に輝き、口からは息と共に炎が漏れ出す。きっと、これが怒りモードなんだろう見るからにパワーアップしている。

 幸い、咆哮に関しては絶対的なアドバンテージを持っている俺なのでお構いなしに攻撃を続ける。

 しかし俺の攻撃なんてお構いなしに火炎ブレスのモーションを開始するレッサードラゴン。

 今までに火炎ブレスは何度も放っているので対処法は完璧だ。その証拠に正面にいたガーベラがモーションに気付いてすぐ横にずれて射程圏内から外れる。

 そこにたっぷりと息を吸い込んで一気に炎を吐き出すレッサードラゴン。さっきまでの火炎ブレスはそのまま5秒ほど続けるだけだったのだが、どうやら今回は一味違うようだ。

 真っ直ぐ放たれる線の火炎ブレスをレッサードラゴンは首を左右に動かすことによって面の炎に変える。

 突然の行動で横にしかずれていなかったガーベラはブレスをもろに食らってしまう。

 しかもガーベラは木属性のドラゴン。その効果は絶大だったらしく一発でガーベラのHPが8割吹っ飛ぶ。

 

 「アーク! ガーベラを頼む!」

 

 俺はすぐさま、アークに指示を出しガーベラの救助に向かわせる。

 アークの【自動回復】のスキルは触れているものにも効果があるのでポーションなどの回復アイテムが使えないパートナーモンスターには結構重宝する。

 【自動回復】の効果は30秒に1パーセントの回復。HPが8割も削れたガーベラが完全復活するには40分かかってしまう。なのでこのボス戦でガーベラはもう使えないと思わなくてはならない。それに回復につききっりなってしまうアークも当然使えない。・・・・・・まあ、HPを半分ぐらい回復させて戦闘に参加させてもいいんだけどな

 ちなみに、パートナーモンスターはHPがなくなるとその日1日ずっと使えない。

 さすがに1日のこんな序盤にパートナーを失うのは痛い。よって、パートナーモンスターには大きく安全マージンを取ってもらっている。

 しかしそうすると必然的に俺一人でレッサードラゴンを相手にしなくてはいけなくなる。

 幸い、スピードが上がったといってもついていけないレベルではなかった。・・・・・・【双凶犬の首飾り】さまさまだな・・・

 

 「よしゃ! 行くか!」


 ここからが正念場とばかりに自分に気合を入れる。

 ガーベラのこともあり多少レッサードラゴンから離れてしまったがあれを使うには丁度いい距離感だ。

 俺はあれ、もとい日光玉を取り出し投げつける・・・・・・





 『パッパラパッパッパー♪♪』

 『ポーン! マモンの超運が発動しました』

 『ポーン! レベルが27になりました』


 40分以上の戦闘の末、ボス討伐のファンファーレに続きギフト、レベルアップのアナウンスも一緒に入ってくる。

 レッサードラゴンとのタイマン勝負は日光玉を投げては顔面に攻撃を放ち。効果が切れたらまた投げて攻撃を再開するという流れで、順調に進めば20分ほどで討伐できたはずだった。

 しかし、困ったことにレッサードラゴンは閃光玉の効果が消えると同時に突進を仕掛けて来たので、まあ大変だ。

 突進をかわす事自体はどうにでもなるのだが、いかんせんなかなか止まってくれない。おかげで距離が離れて日光玉の効果範囲から外れるわ、奴お得意の遠距離攻撃がたくさん飛んでくるわでなかなか次の日光玉を投げられなかった。 

 だがそんな攻防も後半の方ではまったくなくなった。

 そう、回復が終わったアークとガーベラが戦闘に参加してくれたのだ。

 二匹の足止めは絶妙でアークとガーベラが参加してからはまさにデカイ的状態のでそれはもう簡単にHPを削ることが出来た。・・・・・・あれ? もしかして、俺がソロでやっていけるのってアーク達のおかげじゃね・・・

 

 

 ボス単騎討伐ドロップ 【小竜牙しょうりゅうがの剣】 レア度★★★★

        武器種類:片手剣

        攻撃力:230

        耐久値:100/100




 MVPドロップ 【小竜の魂】 レア度★★★★★

       効果:火耐性の効果を与える


   


 今回の特別ドロップはこんな感じ。

 他にはもう一つ、きっとこれがギフトの効果でドロップしたアイテムだろうなーっていうものがある。・・・・・・そういえば、ギフト久しぶりに発動したな・・・


  【火竜核】 レア度★★★★★★★

 記述:火竜の炎の源と言われている代物。ひとたび触れば大火傷は必須。

 効果:特殊効果《大火傷》を武器に与える(レア度7以上の武器にのみ装着可能)


 

 久しぶりに発動したギフトはの効果はぶっ飛んだものだった。

 ・・・・・・え? なに? おかしくない? レア度7って。しかもそんな高いレア度の武器なんて持ってないし・・・

 ちなみにこれ以外のドロップアイテムはいたって普通だ。――――――うん、しばらくこのアイテムの存在は忘れよう・・・ 

 今日のプレイ時間は1時間30分。この調子ならネメアライオンに挑戦できそうだな。

 俺は、中央に浮かんだポータルに入り始まりの町に戻るのだった。

 

 

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