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Divine Gift Online  作者: チャン太
第二章 一週間のスーパーラック
24/32

第24話

 「兄さん、つい最近まで最近全然フィールドに出てなかったようですが一体どこで何をしていたんですか?」


 昼食の席。妹の理沙がチャーハンを食べながらそんなことを聞いてくる。

 おとといまで完全にぼっち状態だった俺の状況を理沙が知っているのは、きっとフレンドリストでいろいろと確認していたからだろう。―――――理沙のやつGDOのことになると異様に俺の行動を知りたがるからな

 フレンドリストで確認できる情報は、フレンドのログイン状況とレベル、居場所のみとかなり少ない。

 きっと理沙はこの少ない情報だけで俺がタルサの町から出ていないことを察したのだろう。

 ちなみに今の時刻は午後1時。なぜ、俺達はこんなにものんびりと話し合いをしているかには理由がある。

 それは今がGDOの大規模アップデート中だからだ。

 何でも結構前々から告知されていたらしく、今回のアップデートは午前3時~午後3時までの12時間とかなりの長時間にわたる。

 アップデート内容はサービス開始からのさまざまな苦情の改善とのこと。


 「いやな理沙、最近はちょっと町の方でクエストみたいな奴を受けてたんだよ」

 「・・・へー。その話はもう少し詳しく聞きたいところですけど、まあ、いいです。でも兄さん、今日から第二陣の人達が入ってくるのにそんなんだとすぐに追い抜かれちゃいますよ?」

 「・・・・・・だよな・・・」


 そう言って、俺がテレビに視線を向けると丁度そのことについてのニュースをやっていた。画面に映るのは成人男性から女子供までさまざまな年代、性別の人がGDOのスターターキットを抱えレジに並んでいる姿だ。

  

 「でも、あくまでゲームですから兄さんが楽しければそれでいいです」

 「おう、それに関しては心配すんな。今のままで十分楽しいから」

 「そうですかそれは良かったです。ところで兄さん、話は大分変わりますが公式サイトって見てますか?」

 「ん? 公式サイトってアレかDGOの?」

 「はい、と言うかそんな反応すると言うことは見てないんですね」 


 そう言われてみれば見てない。特に最近は、町長さんの庭に尽きっきりなせいもあってログアウトは食事を作ることと寝ること以外でしていない。


 「まあな、でもどうしたいきなり。公式サイトなんて別に見なくても困らないだろ?」

 「はあー・・・・・・兄さんもしかして運営側からのメール見て無いんですか?」

 「え!? いや、そんなこと・・・・・・あるわ・・・」

 

 そう、確かに一週間ほど前、運営からのお知らせメールが来ていた。しかし、丁度そのときは庭に植える花を複製中だったので後回しにして結局いまだに読まず仕舞いになっている。

 理沙が言うのは、そのメールに今日の大規模アップデートの詳細と公式サイトでのイベント選択についてのお知らせが書いてあったらしい。――――なるほど、道理で俺がアップデートについて知らないわけだ。


 「で、そのイベント選択ってのは一体何なんだ?」

 「それはですね―――――」

 

 何でもイベントの選択肢は二つ合ったそうで、一つが集達が前に言っていたモンスターからの《防衛戦》で、もう一つがまったく詳細が書かれていない《宝探し》の二つ。

 理沙は防衛戦にあまりいいイメージが無いらしく今回は《宝探し》を選択したらしい。それに、理沙曰く《防衛戦》にはある程度のレベルが要求されるため第二陣が活躍するには少し難しいとのこと。

 それに比べ《宝探し》の方は詳細こそ無いがレベルの差より運の良さが勝負を握りそうなので第二陣でも十分活躍できそうなのだと。 

 理沙も今回のイベントは《宝探し》に決まりそうだとも言ってるし。


 「しかし、イベントが宝探しになると兄さんが無双しそうで怖いです」

 「・・・・・・・・・・・・いや、それはさすがにないだろ・・・たぶん」


 正直、その可能性は大いにある。と言うより、ほぼ間違いなく無双してしまう気がする。・・・・・・はあ、よりにもよって宝探しとかホント俺にもってこいなイベント過ぎて怖い。

 だからと言って、イベントにはきっちり出させてもらう。―――ん? 自重しろ? そんなもん知らんわ! まあ、実際問題イベントをやってみなければわからない。もしかしたら、lucとか関係なしの宝探しかもしれないし今からいろいろ悩んだところで意味はない。

 

 「あ、もうこんな時間ですね。それじゃあ、私は雪穂達との打ち合わせがあるんで失礼します」

 「おう」

 「後、私達まだ5人でやってるんで兄さんはいつでも大歓迎ですよ」

 「・・・はいはい、いいから早く行ってこい」

 

 いろいろ話し込んでるうちにいつの間にか時刻は午後の2時になっていた。

 ちなみに、理沙が最後に言っていたのはギルドのことだ。

 たしかこの前、やっとギルドを立ち上げたとの報告を貰っている。しかも、ここ三日は事あるごとに俺を勧誘してくるし。・・・・・・名前は確か・・・《雪月花》だったかな?

 

 「さて、俺も片付けして準備しますか」


 理沙と自分の分の食器を片付け、今後の予定を立てるのだった。

 

 

  


 

 時刻は午後3時、アップデート終了と同時にログインした俺は昨日ログアウトした宿屋に降り立つ。

 

 『ポーン! メールを受信しました』

 

 ログイン完了と共にメール受信のアナウンスが流れる。・・・・・・ああ、そういえばあの時もこんな感じだったな。

 早速、新着メールを確認。

 その内容は今回のアップデートの改良点とイベントの詳細だった。


 1、1日の連続ログイン時間を8時間までに規制

 2、ギフト発動時のメッセージ表示のオン&オフ設定

 3、MPをGPギフトポイントに変更

 4、食事でのステータス向上効果の付与

 5、ギフト&スキルの追加

  

 その後はイベント選択の結果と要項が書いてある。てか、3は確かにMPにする必要なかったよな。スキルではMP使わないしシステムアシストもクールタイムがあるだけでMPなんて1ミリも使わない。

 イベントの内容は、やはり《宝探し》に決まったらしく日時は一週間後の正午。・・・・・・?? この日って夏休み最後の日じゃねーか!

 参加希望者は中央広場に集合で個人でのパーティーでもいいそうだ。

 たぶん、この一週間は第二陣のレベル上げを考慮した期間なのだろうな。

 

 「よし、いくか」


 俺は、メールを閉じ今日の準備をする。

 今日の予定は西の林でボス狩りだ。一応、その後の予定としてはレベル上げとボス狩りをしつつ余裕があれば一度ネメアライオンに挑戦する流れだ。

 リーサに聞いたのだが西の林のボスはレッサードラゴンと言う飛べないドラゴンで攻略法もばっちり聞けた。・・・・・・たぶん、やられないはず・・・

 宿屋のアイテムボックスに使わないアイテムを仕舞い宿屋を後にする。


 「・・・・・・は!?・・・」


 宿屋を出て真っ先に目にしたのはあふれんばかりのプレーヤー達。きっと、この人たちが第二陣なのだろうみんな初期防具に骨武器だ。

 幸い、フィールドの方に足を向けるプレーヤーは少ない。たぶん、みんなギフトを先に取ってから仲間を捕まえて狩りに出かける予定なのだろうな。

 俺はそんな人の流れに逆らうように西の林に歩みを進めた。

 

 

 なんだか、イベント開始までの一週間の話が長くなりそうなのでイベントは第三章にお預けっぽいです。

 ホントすいません・・・

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