第22話
翌日、いい機会なので前々からほしいと思っていた【調理】スキルをスキル石で取得する。
ちなみに昨日のスキルブックのスキルは既に取得済みだ。
俺はスキルの量がかなり増えたので整理もかねてひとまず見直しをする。
skill (30)
【薙刀使い】
【強運】
【招き猫の加護(両手)】
【幸運の招き猫の加護】
【運気up(中)】
【ギフト使い】
【共振】
【採取】
【鑑定】
【武装転換】
(【調教】)
控え
【復元】
【採掘】
【農業】
【複製】
【隠しルートの見極め】
【食材の見極め】
【調合】
【調理】
「ひとまずこんな感じでいいかな」
俺は早速【武装転換】を入れてみることにした。なんでもこのスキルは事前に設定した武器三つを瞬時に交換できるスキルらしい。まあ、熟練度が上がれば交換数も増えると思うけど。
ひとまず、俺の持っている武器を全て設定しておく。設定武器は、《女龍帝の守り刀》と俺のメイン武器である《青龍偃月刀【嵐】》、後は完全に存在を忘れていた《骨薙刀【角改】》。
DGOはメイン武器の選択はするがその武器以外を使えないわけじゃない。
ただ、選択した武器以外はシステムアシストが使えないだけだ。
【調理】を取得しておいて何だが空腹ゲージは全然大丈夫なので俺はタルサの本格的な攻略に乗り出す。
しばらく歩いてタルサのフィールドに着いた俺はとりあえず今回はレベル上げに専念することにした。
理由としては、ここしばらくのスキルブック集めで戦闘をほぼしていなかったから他のプレーヤーに随分と遅れを取ったからだ。
しかもこの前なんか、リーサ奴がついにレベル30になったと言って俺に自慢してきたのだ。くそっ、俺なんてまだレベル23だぞ。
リーサが言うには20を超えてから格段にレベルが上がらなったとのこと。
なので今日のノルマは2つレベルを上げて25だ。
「さて。行こうかアーク、ガーベラ」
俺のパートナーであるアークとガーベラは久々の戦闘とあって士気が異様に高い。
しばらく移動をすると俺達の前に4体のケイトスが現れた。
「それじゃあ、アークとガーベラは2体の足止めな」
俺の指示通りに別々のケイトスに向かっていくアークとガーベラ。
きっとこの前のリベンジに燃えているのだろう意気揚々とケイトスの元へ急ぐ。・・・まだ、あいつらには倒せないんだけどなー・・・
「まあ、俺は俺できっちり仕事をするかな」
俺は残りの2体と戦闘に入る。ちなみに、全員で各個撃破すれば楽じゃね? なんて言う意見もあるかと思うがケイトスに関してはまったくの逆効果だ。
ケイトスは多対一での戦闘仕掛けると必ずどこかから他のケイトスが横槍を入れてくるのに対し、一対一の戦闘だと何故か戦闘への介入がまったく無いという謎のモンスターなのだ。
よって、ケイトスに関しては基本一体一での戦闘が俺達のセオリーになっている。
「はっ!!」
掛け声と共に繰り出された偃月刀の攻撃が集中して攻撃していた1体に直撃しポリゴン片になって消える。残り1体も数分で倒しアークとガーベラの方へヘルプに向かう。
チラっと様子を見ていた限りではアークもガーベラの善戦しているようだが徐々におされている感じがする。
「チェンジ《女龍帝の守り刀》」
俺は早速【武装転換】のスキルを試してみる。次の瞬間、持っていた青龍偃月刀【嵐】が光に包まれ光が収まった時には一振りのナイフ《女龍帝の守り刀》を装備していた。
その間に掛かった時間はわずか数秒。たったそれだけで武器の変更を可能にするこのスキルは確かに強い。
ひとまず、近くにいたアークの方から助けに入る。アークに気を取られていたケイトスをナイフで5回ほど切りつけいったん様子見。
ナイフを使うのは初めてだか小回りが利き斬り返しが早いナイフは初心者の俺でも使いやすい。・・・・・・まあ、攻撃力が低いのが難点だけど・・・
ケイトスはナイフでの攻撃ではHPゲージはほとんど減っていないが毒状態になりすごいスピードでHPが削れていく。――――――この分なら後はアークに任せればいいかな?
後はアークだけで大丈夫と判断した俺は次にガーベラを助けに行き、こちらも5、6回切りつけて見守る。 その後、5分ほどでどちらのケイトスも倒れた。
『ポーン!』
・・・・・・まさかの初っ端でレベルアップ。俺はすぐさまステータス画面を開きポイント全てlucに振り画面を閉じる。・・・・・・極振りって考えなくていいから楽だな。
ちなみにアークとガーベラもこの戦闘でレベルアップをして共に16になり、またもや一回り大きくなった。・・・これ絶対アークに乗れるだろ・・・
アークの全長は既に俺を超えもうすぐ2メートルに届きそうだ。
俺達はやられた分をポーションを飲んで回復させ次のエリアに移動する。
こんなことを2時間ほど続けるとまたもやレベルが上がりついに今日のノルマである25レベルに達した。
「さて、どうしようか・・・」
2時間の戦闘と移動の末ついに残すエリアはボス部屋だけになった。
一応、挑めないことも無いがついさっき25レベルに達したばかりの俺ではやはり心もとない。それに、ポーションなどの回復アイテムもかなり減っているので今日のところは素直に引き返すことにする。・・・・・・べ、べつに怖くて逃げるわけじゃないんだからね!
俺はタルサの町に戻るときもなるべく戦闘をこなしタルサに着く前にまたレベルが上がった。・・・・・?? レベルって上がりにくいものなんじゃないの??
タルサの町に帰った俺はまず近くの武器屋で武器の耐久値を回復してもらい、その後パートナー達と軽い食事をする。
当然、俺が作ったものなのだが熟練度0からのはずなのにかなりおいしく出来た。まあ、【食材の見極め】に書いてある通りに調理しただけなんだけど・・・・・・恐るべしヘラクレスさん・・・
メニューは無難におにぎり。具は、ケイトスからのドロップアイテムであるモンスターの肉をハーブや他の調味料アイテムに漬けて焼いたもの。
どうやらこのメニューはパートナー二匹も気に入ってくれたらしく初めておかわりを要求された。
そして、おなかも膨れた俺達は始まりの町に移動する。
なぜ、始まりの町かって? それは、東と西の林のボスを単独討伐しようと思ったからだよ。
それに、ボスと言ったらレベ上げの代名詞だしネメアライオンの予行練習にもなって、一石二鳥?
タルサの噴水で始まりの町に難なく移動した俺はそのまま東の林に殴り込む。
正直、ここのモンスターは狩りつくした感があるのでボス部屋まではひたすらスルー。
エリアの後半の方になってなつかしのワイルドボアにも何度か遭遇したが今はコイツに用はないのでこれもスルー。
そんなこんなで20分ほどでボス部屋らしき所に着いた。
すぐさまラクシュミーの生まれ変わりを発動させアイテムを整理しアークとガーベラを呼び出す。
ボス部屋は入り口らしきとこ以外全てを木で覆われた場所で奥には開けた平地が見える。
俺はそのぽっかり開いた入り口に足を進めていく。
進んだ先には明らかに攻撃モーションに入っているボスモンスター《グレートファングボア》の姿があった。
余談ですがヨヤのレベルが上がりやすいのはパー ティーを組んでいないのとスキルの影響で近くにモ ンスターがポップしまくるからです
ギフトとスキルのアイデア募集中です。
何か、面白いアイデアがあればよろしくお願いします。




