ジャスティウイングの運命(9)
空港展望デッキ。マーガツ帝国幹部ギガノレックスは決死の闘志で立ち上がるジャスティホークを見下ろしていた!
「ジャスティホーク……まだやるのか。仲間の助けはこないぞ」
冷酷にジャスティホークに宣告するギガノレックス!
「いや……まだだ。マーガツ帝国の魔の手から人々を守るためなら何度でも立ち上がるさ」
ジャスティホークはホークブレードを強く握りしめた!
「愚かな……よほど屈辱を味わいたいと見える……ならば望み通り屈辱を与えてやろう!」
「来い……ギガノレックス!」
ジャスティホークとギガノレックスは展望デッキで激しく激突する!
◆◆◆◆◆
「……!」
天沢瑠璃花は何かを感じとった!
「瑠璃花……どうしたの?」
ジャスティスワンは瑠璃花に声をかけた。
「パパが……パパが危ない!」
「パパ……ジャスティホークが危ないって」
ジャスティスワローが瑠璃花の言葉に訝しんだ。ジャスティオウルとジャスティコンドルも顔を見合わせた。
次の瞬間、場内アナウンスが鳴り響いた!
「ククククク……ジャスティウイングよこれを見ろ!」
「この声はギガノレックス!」
空港内に響き渡るギガノレックスの声にジャスティウイングに緊張が走った!
空港のモニターにノイズが走り滑走路の映像が映し出された!
「……!」
そのモニターを見たジャスティウイングは戦慄した!
モニターには十字架に磔刑されたジャスティホークが映し出されたからだ!
「パパーッ!」
瑠璃花は自分の直感が正しかったことを悟り思わずジャスティホークの名を叫んだ!