ジャスティウイングの運命(4)
次元帝国マーガツの襲来で阿鼻叫喚の鉄火場と化した空港!
展望デッキの片隅で天沢家は助けを待っていた!
「瑠璃花……ここは落ち着いて行動するのよ……きっと助けが来てくれる」
天沢奏は娘の瑠璃花に言い聞かせた!
「本当に助けに来てくれるの?」
「あぁ……大丈夫さ」
不安がる瑠璃花に創は元気つけるように言った!
ドカーン! その時、大きな物音がしてマーガツ兵とギガノレックスが現れた!
「アイエエエ!」
恐怖のあまり悲鳴を上げるデッキの客!
「ククククク……この空港は次元帝国マーガツが乗っ取った!」
「お、お前たちの目的はなんだ!」
震える声で次元帝国マーガツの目的を問いただす!
「知りたいなら教えてやるよ! この空港を乗っ取って対ジャスティウイングの前線基地にするのさ!」
「な、なんだって!」
「ここをジャスティウイングの前線基地にするなんて!」
ギガノレックスの宣言に戦々恐々とするデッキの客!
「ククククク……恐ろしかろう!マーガツ兵どもこいつらを連行しろ!」
合図とともにマーガツ兵は展望デッキの客に襲いかかった!
「奏! 瑠璃花を連れて逃げろ!」
「でも!」
「……大丈夫だ」
創の言葉に奏は瑠璃花の手を引いて展望デッキから逃げ出した!
「ママ……パパを置いて大丈夫なの?」
「パパは大丈夫よ……だってパパは強いから」
不安そうな瑠璃花に奏は優しく答えた!
◆◆◆◆◆
ギガノレックスが展望デッキを強襲している頃、飛行機マガツはマーガツ兵を指揮して逃げ惑う空港の利用客を襲撃していた!
「ブルンブルン!」
喜々として利用客を襲う飛行機マガツには元の人間の面影はない! 嗚呼、この世に血も涙も存在しないのか!
「ウギャーッ!」
その時、マーガツ兵が悲鳴をあげて吹っ飛んだ!
何事か!
「マーガツ兵! よくも空港を襲ったな!」
そこには怒りに打ち震える3人のジャスティウイングの姿があった!