ジャスティウイングの運命(3)
場面は変わって、ジャスティウイングの基地。普段はビル街の中に潜んでいてヒーローの基地が存在するとは誰も思わない。
「次元帝国マーガツの反応あり! 襲撃です!」
オペレーターが次元帝国マーガツの襲来を知らせた!
ジャスティウイングの司令の小野寺伊織司令は僅かに歪めた。
「ジャスティウイングを早速出撃させなさい!」
「小野寺司令! 申し訳ありません!ホークとスワンがオフで出撃できません!」
「……そうだった。今回はスワローとオウルとコンドルでなんとかするしかないわね」
「早速、出撃指令を出します!」
オペレーターはジャスティウイングに出撃指令をだした!
世界を次元帝国マーガツの魔の手から守るため希望の翼が出撃する!
◆◆◆◆◆
とある繁華街。街頭ビジョンには次元帝国マーガツの襲来を知らせるニュース映像が流れていた!
スクランブル交差点の片隅でニュース映像を注視する女子高生がいた!
「次元帝国マーガツ……こりもせず襲撃か」
思わずつぶやいた女子高生はスクランブル交差点から姿を消した。
◆◆◆◆◆
高級ホテルのラウンジで静かに佇む青年がいた。ふと青年から電話の着信音が流れ、青年は電話に出た。
「……くっ、こんなときに次元帝国マーガツの襲来が来るなんて」
青年は次元帝国マーガツの襲来を知らせる電話を切るとラウンジの席から立ち上がり、どこかに向かって去っていった!
◆◆◆◆◆
ビル風が吹きすさぶ屋上ヘリポート。女子高生とホテルの青年はヘリポートに立っていた。そこに遅れてやってきたのはもう一人の青年だ。
「遅いぞ、隆一」
遅れてきた青年……大内隆一にジト目で見つめるホテルの青年。
「ごめんごめん……連絡が来た時、電波が届かない場所にいて」
「もう……早く次元帝国マーガツを片付けるよ」
女子高生……草壁千晶は腕に装着されたブレスレットをが掲げた。
ホテルの青年……秋月辰馬も同じく腕に装着されたブレスレットをが掲げた。
隆一も腕に装着されたブレスレットを掲げた!
「ウイングチェンジ!」
そう叫んだ直後、3人は光りに包まれ、ジャスティウイングに変身した!
「行くぞ!」
3人のジャスティウイングはヘリポートから戦場に飛び立っていった!