ジャスティウイングの運命

ジャスティウイングの運命（1）

　都市郊外の閑静な住宅街の一画。なんの変哲もない一軒家では家族が賑やかに暮らしていた。

「ママ……一緒にテレビ見よう？もうすぐフェアリーナイツリリピュアが始まるの」

「瑠璃花……ママは朝ご飯を作ってるから」

　ママ……天沢奏は忙しそうに朝食の準備をしていた。瑠璃花は少しだけムスッとしていた。

　フェアリーナイツリリピュアは女児に人気のアニメで、瑠璃花は奏とアニメ視聴を共有したいのだ。

「瑠璃花……ママを困らせてはいけないぞ」

　天沢家の父の創は優しく娘をたしなめた。瑠璃花は大人しく奏が朝食の準備を終えるのを待った。

「瑠璃花……朝食食べ終えたらパパと一緒に飛行機を見に空港に行こうか」

「うん！」

　瑠璃花は創の言葉で笑顔になった。瑠璃花は飛行機がったのだ。

　しばらくしてから奏が朝食の準備を終えて、朝食を持ってやってきた。

　家族が食卓に揃い、穏やかな朝食をとった。その風景は平和な日常を感じさせられた。

◆◆◆◆◆

　一方、暗黒空間では恐るべき計画が進められていた！

「ギャギャギャギャギャ……ギガノレックスよ例の計画は進んでいるか？」

　次元帝国マーガツの皇帝キングネロは部下であるギガノレックスに計画の進捗を尋ねた！

「暗黒世界を照らす漆黒の太陽にして偉大なる次元帝国の皇帝キングネロ様……計画は順調に推移しております。忌々しき青き地球を暗黒の闇に閉ざす日は近いです」

「そうか……早く地球人の吠え面を見たいものだ……」

　キングネロは部下の報告を聞いて満足気に笑った。

（ジャスティウイングよ……待っていろ……マーガツに楯突いたものには地獄が待っていることを教え込んでやる！）

　ギガノレックスは宿敵に対して静かに闘志を燃やしていた！