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百万円の借用書にサインをしてカードを受け取る。
9時半くらいまでにマークシートを提出できればよいと言われている。
書き直すには十分な時間はある。
問題になるのはオッズだ。
考える時間は十分にはない。
こうなったら誰が入賞しそうとかじゃなくオッズのみでのカンで行くしかなくなった。
判断力と決断力だけでの勝負だ。
鉄野郎は入金カードと一緒にマークシートも提出した。
これでレース結果を待つだけになった。
このレースも世界中にいる富裕層などに対してライブ配信されている。
今日は2レースしかないが数百億円の金額が動くことになるんだろう。
10時10分前にはレース会場に移動することになった。
そう、それは鉄野郎も気になっていた。
どんなレースだか知らないが、こんな田舎のいったいどこでとは思っていた。
現場責任者の志賀進玄太の後ろを招待客たちがぞろぞろとついていく。
なんとなくだけど鉄野郎は招待客を数えてみると自分も含めて24名。
男女いるが平均年齢は高そうだ。
連れていかれたのは大きな倉庫のような建物。
中学校の敷地内にこれほどの倉庫が必要かってくらいの大きさだ。
ひょっとして体育館にでも連れていかれるのではと思っていたが違った。
その隣に体育館がデ〜ンとある。
普通に考えるとますます変だ。
倉庫の扉が開かれた。
建物の中に入った瞬間に肌に熱気を感じる。
真冬にはまだ少しあるが、ここではすでに暖房でも入れてるんだろうか?
その理由は建物の中に進むにつれてすぐわかった。
プールだ。
建物のまん中にプールがある。
おそらくだけど学校に併設されている25メートルプールだ。
本来は屋外にあるはずなんだけど建物として増築している。
見てわかるんだがライブ中継のための設備やプールの上にはなんだかよくわからない造りになってたりする。
プールだったものをギャンブル場に改築したというのがこの建物になる。
熱さの原因はプールだ。
熱気はプールから感じる。
お湯らしきものでいっぱいになっている。
これもレースに関係あるのだろうか?
プールの25メートル幅側の片方に体育館であるような2階席がある。
そこに通常招待客と特別招待客たちが通された。
この特別招待客の中の1人に鉄野郎が選ばれた理由はわからない。
訊いてみようかとは思っているが行動には移せてない。




