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億の金を欲しくないか?→底辺ギャンブラーの挑戦  作者: 弁財天睦月
「信号」

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39/201

6-5

「えっ、えぇぇぇ•••」


鉄野郎は思わず声を出してしまった。

でも気にすることはない。

周りでも同様に声を上げたプレイヤーが多かったからだ。


「ありゃ、なんだ?

審議って?」


定吉に言われるまでもなく鉄野郎もそれには気づいていた。

映像はそのままだが右の下あたりに白字で審議中と大きく出ている。


「わからん•••

もしかするとレース中になにかあった?」


まさかあれかと思い当たりそうな出来事を思い出した鉄野郎。

それを定吉にも伝えた。

定吉もそのことは覚えていた。

それが原因なのか?


審議の表示が出てから2分ほど待たされた。

会場に説明のためのアナウンスが流れてきた。


「ただいまのレースの審議についての説明をさせていただきます。

1着でゴールしたオートバイですが•••」


失格ということになった。

オートバイはまたデリバリーのバイクだった。

配達を急いでいたのか信号が青になるとまっ先に飛び出してきたのがデリバリーのバイクだった。

それに関しては問題ない。

問題になってるのは接触事故。


これには鉄野郎も思い当たる事態を認識している。

バイクは当然のように車道を走っていた。

その車道の歩道寄りの端を自転車が走行していた。

乗っていたのは40代くらいの女性だったらしい。

ライブ映像を見ていても自転車らしきものに乗っていた女の人がいたことはわかっていた。

その女性が急に倒れたようにも見えた。

一瞬のことだったので鉄野郎の目にははっきりと見てとれたわけではなかった。

でもなんとなくトラブルがあったようには見えていた。


審議として問題になったのは、このバイクが自転車に接触してしまって事故を起こしてしまったことだ。

さらに悪いのはそのバイクは止まることなくそのまま走りすぎていった。

これはひき逃げに該当するのではないか?

シーブレスが問題視したのはこういうことだ。


後になってから判明したことだが、やはりオートバイによる接触事故があったということで刑事事件になっている。

自転車に乗っていた女性は軽度の怪我を負っていた。

いくら配達を急いでいたからといって言い訳にはならない。

立派な刑事事件だ。

道路交通法の救護義務違反、報告義務違反、過失運転致死傷罪に該当する。

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