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億の金を欲しくないか?→底辺ギャンブラーの挑戦  作者: 弁財天睦月
「新生活」

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3

さっそく行ってみると初めてのことなのでどうすればいいのかわからない。

受付があったのでいろいろ尋ねてみて窓口で相談ということで案内された。

なんとなくわかったようなわからなかったような初めての本格的な職探し。

鉄野郎はこれまでに正社員として働いた経験はない。

数多くのアルバイトの経験があるが最も安定して長く勤めたのは警備会社での契約社員のみになる。

資格となるものは特に持ってるわけでもない。


1ヶ月ほどがあっという間にすぎた。

就職はまだ決まってない。

就職活動をしてる時にはたと気づいたことがある。

自分はなにができてどんな仕事がしたい?

それが定まってなかった。

だからいろんな求人に目を通していてもど〜もピンときてない。

そんな就職活動を行っていたのでその間はいっさいのギャンブルとは無縁の生活をおくれていた。

贅沢さえしなければ2年間は働かなくても生活できるだけの金は持っている。


その日、昼をすぎてからスマホにメールが届いた。

迷惑メールかと思った。

誰とも付き合いがないのでメールが送られてくるはずはないと思ってたからだ。

で、タイトルを見てギョっとした。

特別招待状とあった。

まさかのシーブレス?

どうして?


思いあたるのは、あっ、雨音寮長か?

個人に対して住所や電話番号を教えたのは1人だけだ。

その中にはメールアドレスも確かにあった。

雨音寮長からシーブレスへ•••

おそらく、そういうことだ。


恐る恐るメールを開けてみた。

内容は、このたび大型客船で日本からシンガポール、そしてニューヨークまでの船旅を開催いたします。

皆様、待望の周りを気にせずに心ゆくままに様々なギャンブルを楽しめるようにいたしております。

今回は乗船無料の特別招待状をお送りしております。

ぜひご参加くださいませ。

スタッフ一同、心よりお待ちもうしておりますとある。


やれやれと鉄野郎はスマホをテーブルの上に置いた。

しばらく考え込んでしまった。

もう一度スマホを手にした鉄野郎は同じメールをじっくりと読み直した。

スマホから目を離した。

24時間ギャンブルし放題だと?

その目には力がみなぎっているようだ。

就職は決まってないので自由にできる。

時間ならあるし金もある。

未知のギャンブルか?

ヤル気はある。


(完)


もしかすると続きがあるかもです。


明日より新連載を初めまする。

まったく違うジャンルの物語を書いていきます。

どうぞよろしくお願いします。

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