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億の金を欲しくないか?→底辺ギャンブラーの挑戦  作者: 弁財天睦月
「脱出ゲーム」

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5-1

5


少しの時間を休憩にあてた。

本当はちょっと飲みものをと言いたいところだ。

思いのほか疲れているのかな?

慣れないことの連続と勝たなくてはというプレッシャーからなのかここにきてドカンときた。

気を張りすぎ続けたので疲れてしまったんだ。

ギャンブラーズハイも沈静化したようだ。


さて、あとひと踏ん張り。

何ゲームできるかわからないが稼げる時は稼ぎまくっておこうと気分一新でゲーム再開だ。

ルーレットは4で止まった。

指示通りに4コマ進む。

今度のゲームはなんじゃろかとモニター画面を見ると神経衰弱。

コントローラーはないのでそれほど激しいゲームというわけではなさそうだ。


神経衰弱というからトランプでやるものだと思ってたら違うものだった。

なんとにぎり寿司を使っての神経衰弱だ。

まぁ、同じ種類を合わせていくっていうのは同じことなんだが。


まてよ、いきなりプレイするのは危険だ。

簡単そうで単純なゲームこそなにか裏があると思えることに気づいた。

これまでの流れ的にはそうだった。

説明文はしっかりと読んでからだ。

ゲームとしては横8個、縦5個のシャリ側が見えているにぎり寿司が配置されている。

ネタ合わせで同じものならクリア。

全部で20種類のにぎり寿司を合わせることができたらゲームクリア。


最重要な賞金のことだが今回は変則的だ。

最初に300万円を持っている。

1回間違えるごとに30万円を引かれていく。

つまり10回間違えたら賞金0円。

11回の間違いからは1回ごとに30万円を払わなければならない。

例えば15回も間違えてしまったらマイナス150万円にもなってしまう。

これは心してかからなければ、マイナスになってしまえばえらいこっちゃ。


画面にはシャリがズラッと並んでいる。

これはどうしたもんやろか?

どこから手をつけたらよいのか?

神経衰弱で勝つためのセオリーとかってないよね?

1回ずつメモを取っていきたいところだが筆記具もない。

タブレットに記録できないもんやろかと調べてみたがダメだ。

他に記録できる方法はないかと全身を探ってみて、周辺にもなにかないかと見渡してみた。

なにもない。

もちろん画面に直接なんかできないかと思って凝視してみた。

ちょっと考えてハナクソでもつけてみるかと思って実際にやってみた。

かる〜く警報音が鳴った。

画面上に異物反応があると警告が出てしまった。

こういうことはしっかりしてるんだと諦めるしかなかった。

結論としては自分の頭の中に記憶していく以外なさそうだということになった。

俺の記憶力は大丈夫だろうか?

一難去ってまた一難が続いていく。

これこそがここのギャンブルなんだけどね。



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