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やっとたどり着いた8コマ目。
またコントローラーがある。
なんか嫌だなぁとモニターでゲームの確認。
バーガータイムというゲームだった。
料理人を動かしてハンバーガーを作るというゲーム。
名前ではわからなかったけどゲーム内容の説明文を読んでいて思い出した。
これは遊んだ経験があった。
高校生の時だったはず。
同じクラスの同級生が持っていたレトロゲームっていうので遊んだことがある。
ただ記憶にあるのはけっこう難しかったゲームじゃなかったか?
ハンバーガーの作り方は上からパンを落としてハンバーグとかトマトなんかを落としていって1個のハンバーガーを完成させるというもの。
これを邪魔する存在がウニョウニョ動くウインナー。
とにかく料理人を捕獲するために執拗に追ってくる。
料理人がウインナーに抵抗はできない。
捕まらないようにただ逃げるだけ。
そして注目すべきは今回の報奨金だ。
追手のウインナーの数を自分で選択できる。
1本なら30万円。
2本で60万円。
3本で90万円。
4本で120万円。
最大の5本になると150万円もの報奨金が支払われる。
もちろん5本で勝負したいところだ。
ただ鉄野郎はこのゲームの経験者だ。
ゲームの難しさを知っている。
何も知らなかったら5本で勝負しているかもしれない。
なかなか悩ませてくれる。
勝ちたいのなら5本はない。
4本でも怪しい。
3本なら•••う〜ん。
チャンスは3回ある。
3本でいってみるか?
無理か?
3回挑戦できるから3本、2本、1本といってみるか。
よ〜し、やってやりますか、気合だとスタートの文字をタッチする。
今回は練習はない。
いきなりぶっつけ本番だ。
両手でコントローラーを力強くガシッと掴んで準備完了。
料理人が現れていよいよスタート。
まずは上のパンを落としたい。
これはクリア。
そして梯子を降りる。
ここでちょっとした思い違いがあった。
てっきりウインナーだけかと思ってたら目玉焼きみたいなものが1体いる。
そうなると追手は計4体もいることになる。
大きな誤算だ。
作らなければならないハンバーガーは4個。
甘く考えていた。
1個のハンバーガーを作るためには上のパン、ハンバーグ、トマトの上を通過して落としていかなければならない。
そのトマトの上で左右から挟まれてしまってゲームオーバー。
ハンバーガーが1つもできなかった。
ウインナー3本はあっさり諦めて2本にして次のゲームに挑戦することにした。




