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億の金を欲しくないか?→底辺ギャンブラーの挑戦  作者: 弁財天睦月
「強制労働」

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118/201

3-4

食事が終わってレインボールのギャンブル場に戻った。

須藤諒治は続行するようだ。

今のところ勝っている。

早い段階で当たっていて連チャンもしている。

だからヤル気を感じさせる足取りだ。

一方の鉄野郎は難しい表情で重めの足取りだ。

あっちゅ〜間に35,000円も使ってしまった。

残り65,000円。

さぁ、どうする?

逆転の可能性は?

悩み続けてる内にギャンブル場内に入ってしまった。

今ならまだ取り戻せる。

一縷の望みをかけてやってみるかとハンドルに手をかけた。

午前中の意気込みよりはかなり消極的になってしまっている。


鉄野郎はため息とともに打ち始めた。

どうも台の状態がいまひとつに思える。

できれば台移動したかった。

それでもまずは100個の玉を上皿に流す。

1回転、2回転と続く。

100個の玉の最後にまっ赤な玉がスタートチャッカーに入った。


あっ、保留が変化した。

なんだ?

色は赤。

競技は女子の柔道だ。

これは期待大。

おそらく当たる。

液晶画面は女性キャラクターが会場に入ってる。

すぐ試合が始まる。

女子の競技になっただけで当たる確率は半分以上。

むっ、それどころじゃなかった。

柔道着の帯がレインボー。

当たり確定じゃないか。


じ〜っと見てると金髪の女子選手を見事な一本背負いで文句なしの勝ち。

あっ、玉がなかったと気づき大慌てで千円分の玉を追加。

これで37,000円。

やっと当たった。

確率分よりは早かった。


安心するのはまだだ。

この台の醍醐味は大当たり中だ。

16ラウンドで2,400個の出玉は保障されるが、まずはメダルを取れるかどうか。


あ〜16ラウンドが終わってしまう。

表彰台が現れなかった。

これで銅メダルが確定。

つまりこの当たりのみの単発当たり。

表彰台が現れて銀メダルなら2回、金なら4回の当たりが保障される。

つまり確変状態になる。

今回は残念。

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