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億の金を欲しくないか?→底辺ギャンブラーの挑戦  作者: 弁財天睦月
「日々ギャンブル」

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3-1

3


1日経った。

寝て起きたら北川のおっちゃんが誘ってくる未知のギャンブルというのが気になって仕方なかった。

本人の自覚があるのかどうかはわからないが、鉄野郎は見事なほどのギャンブル中毒。

これこそがクズ鉄。

勝てる確率は限りなく低くても果敢に挑んでいく。

底辺ギャンブラーの鏡のような存在だ。

定吉も同じようなタイプの男だ。

だから気が合うし意気投合して北川のおっちゃんと再度会うことが決まった。


電話して翌日の昼すぎにまた例のルノアールで落ち合うことになった。


「参加するにあたっては金はいらないからな」


開口一番、そう告げられた。

軍資金ってことだろうけど鉄野郎にも定吉にもはなっからそんな金はない。

おっちゃんもわかっちゃあいるだろうが念のためってことだろう。

ではどうするのか?


軍資金は借金だ。

このシーブレスはサラ金クイックが主催する裏ギャンブル場。

集められたプレイヤーたちは金がない連中ばかり。

そんな連中に金を貸して勝負させる。

負けたらプレイヤーはさらに借金を背負うことになる。

勝てたのなら多額の金が舞い込んでくる。

借金を一括で返してもおつりがくるほどだ。


それにシーブレス側も損はしない。

どのプレイヤーが勝つのかを賭けさせるお客様がいるからだ。

そのギャンブル自体もライブ中継されていてかなりまとまった金額が動いている。


鉄野郎と定吉は少し安心した。

保証金のような形で100万円を前金で払っておいてくれとでも言われてたら無理だった。

10万円でも厳しい。

これで軍資金についての心配はなくなった?


底辺ギャンブラーは負けた時のことまで頭が回ってないようだ。

くずギャンブラーらしい思考回路だ。


「よし、全員参加ということで連絡するわ。

説明会があるからそれまで待て。

詳細はその説明会でわかるだろう」


北川のおっちゃんこと北川康介は内心ではホッとしていた。

興味は大いにあるが独りではちょっとと思っていた。

この連中を誘ってみたのは正解だった。

昼メシで、たまたま入った店にたまたまいたのがこいつらだ。

これも運命だなとしか思えなかった。



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