3人で
あれからのことを話そう。
まず、ルーナの治癒、解毒、解呪の魔法を持ってヒルカのメンバーに慰み物にされた女性達を治癒し、薬物の依存毒も解毒した。
エルフの女達だけを連れて、ヴァルスの次元転移にて焼け野原のリースタットではなく、街道にてヴァルスと宿泊した宿に戻る。夜間に、しかも多数の、エルフの女性を連れた様に、オーナーから白い目を向けられた。
それから、勇者への書状を記した。
リースタットが奴隷商に襲撃されていた事。その奴隷商はジャン子爵の息子、ヒルカが関わり、その裏にはドン・ザルバトーレがいる事。
そして、勇者へ僕は二つの頼みを書いた。
一つ、リースタットのエルフ達の保護。
一つ、自分がまだ勇者パーティに『在籍』している扱いにして欲しい事。
それらを記し、翌朝便箋に王国の蝋印にて封をして、リスティアの拠点の宿に送った。そして……エルフの女達に路銀の全てを渡して、リスティアまでの馬車を手配する事になったのだが。
「だからルーナ、キミもリスティアにて保護を」
「お断りします」
夜中、書状を記している最中、ルーナもリスティアにて保護してもらう気でいたのだが……断られた。
エルフ達は空き部屋を使えたが、僕とヴァルス、そしてルーナは相部屋にしなければならなかった。ルーナは机の僕を後ろから抱きしめて、保護を断ったのだ。
「だからさ……言ったでしょ、僕は忘れて、しっかりしたエルフの旦那さんを」
「たった2ヶ月で見つかると思ったの、リデは」
「いや、まぁ……襲撃は未来の話でさ、そうならなくても、ルーナも後引くって分かってたじゃない」
「そうですね」
「忘れるって約束したよね?」
僕も、忘れる気でいた。その分、本気でルーナの旦那を失った悲しみを埋める気でいた。お互いにそれでいいと頷いた。
「約束、しましたよ」
「なら……」
「それでも、貴方様を忘れられなかった」
ルーナは、僕から離れて、ベッドに座る。ヴァルスもニマニマ笑って椅子に座る僕を、もう嘲笑う気満々で見上げていた。
「で、する?リデ?3人でする?」
ヴァルスが、この宿でルーナの話をした際に言っていた話が、現実味を帯びていた。
「しないから」
「あ、じゃあ私、他の部屋に行っとこうか?二人で再会を語り合ってもいいじゃない」
気を利かせたつもりなら余計なお世話だ。
「し、な、い!」
「え!?愛してくださらないのですか!?」
「いや一度きりって約束したでしょ!?」
ルーナに至っては、今夜そのつもりだったらしい、流石に僕はびっくりした。
「だって私……あの下手くそな男に毎日……しかも雌鎧で辱められて、よよよ」
「あー!ほらぁ、ルーナちゃん泣いちゃったじゃない!サイテー!!」
「あ、いや……その、あー……」
だめだ、女二人に口では敵わない。それに、ルーナがこの期間、ヒルカにひどい事されていたのは事実である。嘘泣きとはいえ、一度きりの関係とは言え!それを思い出したら腹立ってくるわけで。
「ていうか、ルーナちゃん何歳?」
と、ここでヴァルスがルーナに何歳か聞いた、ルーナはすっといきなり落ち着いて、言い放った。
「96歳です」
「96!?超熟成なの!!いやー、通りでこう、凄まじい色気をお持ちで……リデ、貴方ってほんとかっこいいわね、96歳手を出すなんて!」
ヴァルスがルーナを抱きしめて、年齢に驚愕した。マジかキミはとニヨニヨ笑って、僕がまるで老婆にすら発情する猿と言いたげな様で、僕はヴァルスに伝えておいた。
「エルフは4で割ったら人間年齢になるから、人間なら24歳だから」
「そうなの……でも、すっごいおっきいね、胸もお尻も……」
「ヴァルスさん、その……近うございます」
ヴァルスが、ルーナのその肉体に目をつけた。
そう、ルーナの肉体は凄い……ヴァルスもグラマラスだが、ルーナはそれに輪をかけて肉肉しいのだ……エルフの中でも凄まじい肉体なわけだ。
そんな肉体を……僕は一夜で……。
いかんと、僕はもう机に向かう事にした。
「僕は書状を書いたら、ソファで寝るから、二人でベッド使いなよ」
「そう、じゃあルーナちゃん、私と今から寝ましょう?」
「あの、ヴァルスさん……なぜ服を」
「えー、寝るってつまりこうでしょ、女の子とは初めて?」
「そんな事は全く、あ、やっ」
何をしとるんだヴァルスは。いや、罠だ、僕はジンに送る書状を記す。
「ふふ、柔らかいなぁ……いっぱいリデに揉まれたんでしょう?」
「は、はい……ヴァルスさんも?」
「うぅーん、もう優しく丁寧にね、気持ちいいわよね、リデの手」
「えぇ、とても優しくして、はぁあ、ヴァルスさん」
「堪らないなぁ、そんな声出してぇ……ねぇ、旦那さんとは?」
「そ、それは」
旦那とは……どうだったのだろうか、どう思うジンって違う!羊皮紙を新しく取り変えた。
「あらぁ……こっちも綺麗……」
「やぁあそんな、こんな格好、リデとしかしてないぃい」
おいこら、ヴァルスなにしてやがる。
「へぇ、わたしもされちゃったのよ、このまま、ここをこうされてぇ」
「はい、はぃい私もぉおお、あぁあひぃい」
……………もう、無理。
僕はすくりと、椅子から立ち上がり、振り返った。
「あ、あの、リデさん?」
「わぁーお、すっごい目が赤い」
マジで何してやがるヴァルス、ルーナもルーナで流されて……。
「二人とも」
「「は、はい」」
「明日歩けると思うなよ」
そこから先は……もう、いうに憚れることをしたわけで。
ジン、すまん……これが僕の罪なんだと思う。
ここから先はR-18、良い子は見ちゃダメ
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