ルーナとの再会
事きれたヒルカを蹴飛ばし、僕はベッドに向かった。
金色の髪の毛、そして豊かなる乳房に尻……雪の様な肌が……酷く汚されていた。
「ルーナ……」
髪の毛をかき上げてやる。息は浅いが、気を失っているのか……僕はベッドに上がりルーナを抱きしめた。
「あ……」
そうしたら、ルーナが目覚めた。ルーナは何事かと身体を押してきて、僕の顔を見るや驚いて涙を流した。
「あぁ、リデ……私、死んだのかしら」
「死んだのはあいつだ、ああ見るな、酷いから」
ヒルカが死んだと言い、死体を見せられ無いと肩に抱き寄せ視界を遮る。
「すまないな……ルーナ、こんな事になっているなんて」
「気にしておりません、でも、でも、あぁ……まさか助けに来てくれたなんて」
「酷だっただろう、すぐに出よう」
僕はルーナを抱き上げると、ふとヴァルスが仮面を外してニヤニヤとしていた。あ、しまった、ヴァルスが居たのだった。
「いやー、いいなープラトニックでロマンティックだなー」
「おい、茶化すな」
「あ、待って、大丈夫リデ、立てるし歩けるから」
僕はさっさと出るぞとヴァルスに首を振って指示すると、ルーナが自ら立つと言った。なんだ、助けたし久しぶりだしこのまま逃げようかと思ったのに。
僕はルーナを立たせた、というか彼女裸のままだった。何か着る物なかろうかと、僕はこの部屋のクローゼットを漁ることにした。
「あの、もしかしてあなたも……リデの人ですか?」
「あ、え、そうだけど……」
「そうでしたか……同じですね」
「えぇー認めていいの、あなたもその……分かっててそういう仲に?」
「はい……お恥ずかしながら……そして忘れられず」
「あぁー、私も……そっか、うん、無理だよね、あれは」
「えぇ、酷でした……もうリデ以外では」
二人して何やら話していたが聞かなかったことにしよう。そして案の定、楽しむ為にだろうクローゼットから女物の服を見つける。
「ルーナ、とりあえずこれを着て」
「ありがとうございます、あ、シルクじゃないなら
下着はいいです」
「そうだったな、エルフはシルク製以外の下着は履かなかったよな」
忘れていた、エルフはシルク製下着を身につけない。確かシルク以外は非常なかぶれになるからという体質だからだ。残念ながらシルクの下着を調達するまでは上着だけになるだろう。
「で、リデ?どうするの、他の女は見捨てるの?」
「エルフもそうだが、結構なところの娘も居たか……さて、どうしたものか」
そうだ、こいつらに慰み物にされた子達をどうするか、それは考えていなかった。やはりダメだな、今まで色々として来たが、救出に関しては仲間ありきだったし、領地の駐在兵に後処理を頼りっぱなしだったのだ。
今、この状況では流石に駐在の兵を自分は呼べない。
「とりあえず……女だけ運び出してボヤでも起こして間接的に……」
「あの、女性だけなら私が治癒できますよ?」
「「マジで!?」」
僕とヴァルスは着替えたルーナに対してそう強く言い放った。
「はい、私……自然治癒術と解毒と解呪ができますので」
「そうだ!エルフって四大属性からの自然治癒が使えたんだった!」
今更ながら思い出した、ていうか昔魔法座学試験に出てた事を思い出す。
治癒魔法、解毒、解呪の魔法は、4大属性たる、火、水、土、風の4属性とは別に『光』属性による、祝福や浄化からの治癒が主流とされている。
が、4大属性の『水』そして『土』属性を応用した、自然治癒魔法は、確かにあるのだがそれを得意とするのが、エルフの魔法使い達であった。
「私も、薬を飲まされましたが体内で浄化治癒してましたので……彼女らにもそれでどうにか……」
「よし、直したらすぐさま立ち去って、彼女らにあとは任せておこう、幸い違法薬物もあるし、薬物に狂って殺し合いを始めたで事後処理するだろうさ」
僕はこの一件を、ヒルカ以下メンバーの違法薬物による暴走に仕立てることにした。治癒した女達に証言してもらう報告で話を進める。
「他のエルフ達は?」
「連れて行く、ジンに書状を書いてリスティアで保護してもらう、リースタットの件も書く」
もう、こんな大事になっているのだ。僕はこの事をジンに書状を正式に送り、報せる事にした。




