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94話

テウスはメリーさんとアシタカを相手に戦い始めた。


「メリーさん、久しぶりだね。元気してた?」


「私は貴方のその掴みどころのない感じが嫌いだったのよ」

「私は魔人ヤガミと融合した眠らない羊のメリーさん、貴方はもう光を見る事はないわ。私は夜の神にして闇の神、魔人ヤガミ。闇よ広がれ」


一瞬にして周りは深淵の闇に包まれた。


「せっかくヤクモさんと融合したんだから、雲のように掴みどころがないって言って欲しかったな。まぁいっか。じゃあ僕の方からもいくよ」

「紫電の鬼人・ヤクモよ、力を貸してくれ」

テウスは雷をその身に纏い始めた。


「これで明るくなったね。まずは準備運動から」

「火・風・闇魔法・風天炎魔」

闇のファイヤートルネードがメリーさんに襲いかかった。


「紫電一閃」

その瞬間、アシタカが闇のファイヤートルネードをかき消した。


「準備運動にもならない感じだね、じゃあ次はこれでどう。魔法を極めた者にしか使えない究極魔法だ!!」

「星魔法・メテオストーム」

空から数多の流星が降り注いできた。


「紫電一閃」

アシタカは何個かの流星は撃ち落としたが、全ての流星には対応できずに吹っ飛ばされて動かなくなった。


「これで邪魔者はいなくなったね、これでゆっくりと楽しめるね」

テウスは不気味な笑みを浮かべながらメリーさんを挑発し始めた。


「おのれ〜、許さないぞ」

メリーさんは闇夜の中に紛れこんだ。


「あれっ、いなくなっちゃったね。かくれんぼかな」

「メリーさんはどこに隠れたのかな〜」

「星魔法・キラキラヒカル」

光り輝く星が辺りを照らしたが、メリーさんの姿はどこにも見えなかった。


「星魔法が嫌いなら僕も闇魔法で戦うしかないようだね。だけどいいのかな、僕が1番得意な魔法は闇魔法だよ」

「闇魔法・究極奥義・常闇」

メリーさんの作り出した闇は消え去り、テウスの作り出した闇が辺りを包みこんだ。


「じゃあね、メリーさん」

テウスの作り出した闇は消え去り、そこにはアシタカの姿だけ見えていた。


〜〜〜

「星魔法なんかには負けないよ、私はメリーさん、今あなたの後ろにいるわ」

テウスの後ろに回りこんだと思っていたメリーさんの目の前には誰もいなかった。


「な、何がどうなっている・・・」

「私はメリーさん、今あなたの後ろにいるわ」

再びメリーさんはテウスの後ろに周りこんだと思っていたがそこには誰もいなかった。


「私に何をしたテウス!!」

メリーさんは叫んだがその声は誰にも届かなかった。


「何をしたのか知らないが、何があっても闇がある限り私は死なないわ」

メリーさんは再び闇の中に消え去ろうとしたが何も起こらなかった。


「フフフ、これで勝ったと思っているのかしら」

「私は死なない、闇がある限り・・・」


〜〜〜

「僕もメリーさんを殺せるとはもともと思っていなかったよ。星魔法でもダメだと思ってたから永遠の闇に閉じこめたんだ」


「この勝負は引き分けって事でいいよね。メリーさんとの戦いは終わったけど、本番はこれからだ」

テウスはアシタカの目の前にやってきた。


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