85話
俺達4人は魔人サンビーの巣のところまで来ていた。
「やはり魔人アビスがいるな、アルファのエア・イリスで何か見える事はないのか?」
「魔人アビスは1人しかいないぞ。巣の外に出して普通に倒せばいいだろう」
「よし、じゃあさっそくやるか」
俺達4人は魔人アビスを巣の外に出してボッコボッコにしてやっつけた。
「魔人アビスもいなくなった事だし、中を探索して『サンライトハニー』と『金王のゼリー』を持って帰るとするか」
特に何事も無く探索は進み、『サンライトハニー』と『金王のゼリー』はゲットする事ができた。
そして俺達4人は魔人サンビーとの待ち合わせ場所に向かった。
「『サンライトハニー』と『金王のゼリー』を持って帰ったぞ!!」
その声に反応して3人の魔人サンビーは姿を現した。
「ありがとう、お前さん達がいなければ我々は絶滅してたかもしれない。お礼を言いに特別に女王がお会いになるそうだ」
女王が姿を現した。
「この度はありがとうございました。私は魔人サンビーの女王『ゴールドクイーン』と申します。お礼に『サンライトハニー』を存分にお待ち下さい」
「ご丁寧にありがとうございます。ありがたく頂戴いたします」
俺達は女王と対面してお礼をしてもらっていた時、突然マリアが苦しみだした。
「マリア、どうした?大丈夫か?」
俺は心配して声をかけるがマリアは冷や汗をかいて倒れてしまった。
「マリア!!」
「これはマズいですね!おそらくは魔人アビスの毒の影響だと思います」
女王はマリアの心配をしている。
「たしかに魔人アビスに刺されたが、マリアは毒を中和したはずだ!」
「魔人アビスの毒は特殊な毒です。このままでは母子共に危険になるでしょう」
「なぜマリアが妊娠している事も知っているんだ?」
「私はこれでも数多くの子ども達を産みました。そのくらいはわかりますよ。助けるにはこの方法しかありません」
そう言うと女王はマリアに『金王のゼリー』を飲ませた。
「女王陛下!!その『金王のゼリー』は女王陛下だけのためのものです!!!!」
側近の魔人サンビーが声を荒げた。
「この者達がいたからこそ今ここに『金王のゼリー』があるのですよ」
叱責されて側近の魔人サンビーは大人しくなった。
「『金王のゼリー』でマリアの時は止まった状態にしました。マリアの毒を治すには『世界樹の樹液』が必要です。だがそこには魔人カブトの特殊個体『金角』がおります。次元を操る力『ディオの力』を持たざる者は足手まといになるので行かない方がいいでしょう」
「つまりは俺1人で『金角』と戦い『世界樹の樹液』を持ってくればいいんだな」
「そういう事になります」
「覚悟を決めるしかないな。愛すべきマリアのために・・・」
こうして俺は世界樹に向かった。
この話を書いてから思った事ですが、疲れているせいか王という字が玉に見えて困っています。




