表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

8/104

8話

王女は牢屋に入れられた。


「金を受け取る前でも後でもやる事は一緒だよな」

そう言って盗賊は服を脱ぎ出した。


俺はその隙に盗賊の服から眠り草を取り、素早く盗賊に眠り草を嗅がせた。

「なんだか急に眠気が・・・」


盗賊が眠り始め俺は王女を連れ出そうと思ったが、1つ気になる事があったので確かめる事にした。


「眠っている王女をおんぶしている時、人にはどう見えるのだろうか」


王女を牢屋の外に連れ出し、盗賊を牢屋に入れ鍵をしめた状態で俺は盗賊を叩き起こした。


「あれっ!俺はなんで・・・ヤバイ!!王女がいなくなってる。しかも俺牢屋に閉じ込められてるぞ!!」


盗賊は目の前に王女がいる事に気付いていなかった。

「上手くいったみたいだな。このまま王女を救出してギルドに届けよう!」


こうして俺は『迷宮ダンジョン』から抜け出し、元いた街に戻りギルドにたどり着いた。


「ギルドにたどり着いたはいいけど、なんて説明したらいいんだろうか」


俺は困り果てた上にある事を思いついた。

俺はギルドのカウンターの上に王女を乗せ、そのまま手を離した。


突然目の前に現れた王女に受付嬢はびっくりして声を出せないでいた。


「ドッキリ大成功だな」

俺は何も言わず立ち去る事にした。



〜〜〜

実は王女は街に入っていたあたりから目を覚ましていたが、街を歩いている人が誰も王女とトリスの存在に気付いていない事を不思議に感じながら、王女は眠っていたふりをしていた。


王女には必死になって自分の事を運んでいたトリスの姿が見えていたのだった。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ