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73話

俺は目を覚ますとマリアとテウスの姿が見えた。


「俺は一体・・・戦いはどうなったんだ?」


「トリス兄ちゃんは1度死んじゃったんだ。でも僕が五色鳥の転生羽を使って生き返らせたんだ。月影の白兎達は賢者の石を使って、混沌の世界に行ってしまったよ」


「なぜテウスが・・・」


「テウスはずっとこちら側のニンゲンだったんだよ」

マリアが説明し出した。


「もともとテウスは修行で五色鳥の生命の炎の無痛死を受け続けて闇魔法を取得したの。そして闇魔法が使える事を理由として月影の白兎に潜入して調査を行なっていたのよ」


「そうだったのか、今まで誤解していてすまなかった」


「気にしないでいいよ」


「そういえばアルファやビャクヤは・・・」


「ワシらはここにいるぞ」

アルファとビャクヤも姿を見せた。


その時、空間の裂け目から人の大きさくらいのハエが姿を現した。

そのハエは禍々しい闇のオーラを放っており、その禍々しさに圧倒されてビャクヤ以外は動けなくなっていた。


「あれは『混沌蟲』『魔人ブブウ』、早速現れおったか」


魔人ブブウは一瞬の内にアルファの側にきて、アルファの腕を切り落とそうとした。


「危ない!!」

ビャクヤはとっさにアルファを突き飛ばし、かばったビャクヤは左腕を切り落とされた。


「みんな闇のオーラに圧倒されずに動け!」

ビャクヤは闇のオーラを打ち消すかのような重厚な風を纏い始めた。


それに気づき寝ていたゲンブは目を覚ました。

「混沌の世界の扉が開かれ混沌蟲が現れたか・・・」

瞬時にゲンブは現状を把握し始めた。


「ゲンブ、後の事は頼んだぞ」


「わかった」

何かを悟ったゲンブはトリス達4人に土のオーラを纏い始め守り始めた。


ビャクヤは残った右腕を突き出し重厚な風を圧縮しはじめた。

「白帝砲・究極奥義・風天剛翔波」


超圧縮された重厚な風が魔人ブブウに襲いかかった。


魔人ブブウは風天剛翔波をくらい、身動きが取れずにいたが耐えていた。


魔人ブブウが耐えていた事でビャクヤは超圧縮された風によって自身の身体にも傷を負い始めていた。

「この子達は絶望を希望に変える太陽の子、風天の王ビャクヤの名において太陽は決して沈ませはしない」


ビャクヤはさらに重厚な風を圧縮し魔人ブブウを押し潰した。


だがビャクヤは風を使い果たしてボロボロになり、誰が見てももう長くは生きられない事はひと目にしてわかった。


「父さん!!」

アルファは真っ先にビャクヤの元に駆け寄った。

それに続くようにトリス達もビャクヤの元に集まった。

「アルファ、そしてニンゲン達よ、お前達は希望だ。この世の真理を学び、真理の力を使いこなして世界を創造せよ。誰しもが生まれし時は赤黒く、死ぬ時は青白い。お前達ならやれる」


「はい!!!!」


「テウスよ、お前は18スキルの壁を超えて19スキルを授かった者じゃ。お前のそのあくなき好奇心は未来を変える事が出来る希望の灯火。赤き者なら『情熱』の火は絶やすなよ」


「はい!」


「マリアよ、お前はブラックホーク、黒鷹の目のようないい目をしておる。黒き者なら全てを受け止めるこの星の大地のように『愛』を持って全て受け止めよ」


「はい!」


「トリスよ、お前は1つのスキルだけしか授からず今まで生きてきた。そのおかげで生きる『知恵』を身につける事ができ、生と死を乗り越えてきた。青き者なら『知恵』を使って新しい世界を創造せよ。お前なら生と死を司る事ができる『新・賢者の石』を作る事ができるだろう」


「はい!」


「最後にアルファよ、お前にはワシのエア・イリスを授けよう。未来が見える眼は絶望も見える。白き者なら絶望を受け止める『勇気』を持て」

ビャクヤは自分の眼を取り出しアルファに分け与え、アルファは涙を流しながら受け取った。


「ゲンブ、この子達を頼んだぞ」

そしてビャクヤは右腕を天にかざした。


「四獣封印」

そう叫ぶと空間の裂け目は閉じていった。


「我が生涯に一片の悔い無し!!」

ビャクヤは天高く拳を掲げたまま亡くなっていた。



次話からは『天時空界を目指す旅』編になります。


ホワイトイーグル、白ワシ。ビャクヤやテンブが自分の事をワシというのはこの事からきています。


私の小説は私自身が真理にたどり着きたいと思い書いています。

ジャンプの作品をオマージュしている表現が多いのはジャンプの作品が真理にたどり着いているから。


私が真理にたどり着いているなら『青の錬金術師』に隠された秘密が明らかになるかもしれません。


信じるか信じないかはあなた次第です。

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