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72話

俺は気付くと湖の前に立っていた。


「この湖はハートの形をしていて五色鳥のいた死の山に似ているな」


湖を見渡していると対岸に誰かが立っているのに気がついた。


「あれは俺の母さんのマイアだ」

そしてマイアの隣にもう1人いる事にも気付いた。


「なぜ隣にマリアの父親のゼウスがいるんだろうか・・・」


母親のマイアが何か話している。

「マリアを守って・・・あなたは○○○○○だから・・・・・」

俺は肝心なところが聞き取れなかった。


そしてそこで俺は意識を失った。

〜〜〜


テウスと戦っていたマリアはトリス達の戦いに何かあった事に気付き急いでトリスの元に向かった。


「一足遅かったな。たった今トリスは死んだ。メリーさんゲンブから卵を奪え!俺はマリアを抑えておく」

ベルゼはマリアに闇の拳を突き付けた。


マリアは黒星刀で突き付けられた闇の拳を防いだ。

「ベルゼ、邪魔しないで!トリス死なないで!!」


マリアの後を追ってテウスも駆けつけてきた。

「あっ!トリス兄ちゃん死んじゃったね!」


「テウス、お前もマリアを抑えるのを手伝え!」


「なんでお前の言う事を聞かないといけないの?ベルゼはマリアより強いんだよね?じゃあ1人でも大丈夫だよね!」

テウスはそう言ってベルゼとマリアの戦いを眺めていた。


ベルゼとマリアは激しい攻防を繰り広げていた時、メリーさんはゲンブの元に向かい産卵を終えて疲れきっていたゲンブを眠らせて、『黒蛇亀の卵』を奪ってきていた。


それを見たテウスはレビとサタンに言霊を飛ばして呼び寄せた。

「メリーさんが卵取ってきたから集合して!!」


その言霊を聞いたレビとサタン、アルファとビャクヤもトリスとマリアの元に集まった。


「メリーさん、良くやったな。これで賢者の石の完成だ」

レビは『エア・イリス』『龍泉桃』『五色鳥の転生羽』『黒蛇亀の卵』に魔力を込め1つにし始め、虹色に光り輝く賢者の石が完成した。


「これで混沌が入り混じる世界になる」

レビは賢者の石を天高く上に掲げた。


「世界よ、崩壊せよ」

広大な空間の海底洞窟には激しい音ととも空間に裂け目が出来てきた。


と思ったのはつかの間の出来事ですぐに空間の裂け目は閉じ始めた。

「なぜだっ!!」

レビは何が起こったのか理解できずにうろたえていた。


その時、テウスが話し始めた。

「なぜって?まだわからないの?君の使った『五色鳥の転生羽』は僕が精巧に作った偽物だからだよ!本物はこっち」

テウスは五色鳥の転生羽を取り出し、トリスにその羽をかざし始めた。


ドクン、ドクン


トリスの身体は光り輝き、心臓が再び鼓動し始めた。


「ハッハッハッハッ!そんな事だったのか」

レビが笑い始めた。


「テウス、お前の作った五色鳥の転生羽は超一級品だったみたいだ。ただ魔力が足りなかっただけだからな」

レビは賢者の石に魔力を込め始めた。

そして再び空間の裂け目は大きくなり始めた。

「これだけ開けば充分だな。こんな世界は後にして混沌の世界に行くぞ!」

開いた空間の裂け目にレビとサタン、メリーさんとベルゼが飛び込んでいった。

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