41話
修行60日目
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「青龍よ、俺は今日で1度街に戻るよ。頼まれていた物を届けに行く」
「わかった。ならば我が奥義を1度汝に見せよう。汝の拳はまだまだ未熟だ。だがこれを極めれば汝は真の勇気ある者になろうぞ」
「わかった」
「かかってこい!風水拳奥義『雨雲草凪の拳』」
「いくぞ!『炎風凍土・ゴルゴ・ダ・ファング』」
青龍は俺の攻撃を受け流し、その攻撃を倍以上の威力にして反撃してきた。
「あぶない!!」
俺はギリギリのところでかわした。
「これは嵐の前の雨雲と風のない凪の状態の静けさから、どう猛な台風となる拳」
「わかりました」
「汝であれば我を超えることが出来るだろう」
「頑張ります。ではこれで1度街に戻ります。今までお世話になりました」
こうして俺は洞窟の外に出て、白き大きな羽を広げて街に向かった。
「街が見えてきたが、何か様子がおかしいな。ギルドのあたりから煙が出ているぞ。急ごう!」
ギルドの建物は一部崩れ、武器屋と防具屋からは火の手が上がっていた。
そして、倒れている人を見つけた。
「大丈夫ですか?一体何があったんですか?」
「月影の白兎に襲われた。祭り用の武器と防具を奪われてしまった」
そう言って意識を失い、倒れてしまった。
俺はその人をギルドに運び、武器屋と防具屋からの火事の消火を手伝った。




