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32話

時は少しさかのぼる

〜〜〜

「ギルド長にも話を通した。次が1番重要だな。上手くいくといいが・・・まずは行動あるのみだな」


俺は忍び足スキルを使い、王のいる城の中に忍び込んだ。


「忍び込んだはいいが王女はどこにいるんだろうか」

俺は城の中を探索して回った。


「あれは王様だな」

俺は王の後をつけて一緒に王の部屋に入った。


王は部屋に入ると1人の召使いが部屋で待っていた。

「王様、本日は夕方にギルド長がお会いしたいと申しております?」


「わかった、時間をとろう。それよりいつものをやってくれ」


「かしこまりました」

そういうと召使いは服を脱ぎ出し始めた。


〜〜〜

「これはいざという時の奥の手だな」

俺は再び王女を探し始めた。


「見つけた!でもなにやら揉めているみたいだな」


王女は女王と言い争いをしていた。

「私はもう子どもじゃない。自由に行動して何が悪いの」


「そう言ってあなたは誘拐されたじゃない。いつまでもわがままは許さないわよ」


「私はまだ結婚なんてしないからね」

王女は自分の部屋に戻っていった。

俺は慌てて一緒に付いて行って部屋に潜り込む事に成功した。


「私はまだ結婚なんてしたくない・・・」


俺は部屋の内側からノックをして、コンっコンっと音が鳴り響いた。

「誰!」


俺は王女の前に姿を現した。

「突然申し訳ありません。少しお話よろしいでしょうか?」


王女はしばらく俺の顔見ていた。

「あなたはあの時私を盗賊から助けてくれた人?」


「やはり途中で起きていましたか。申し遅れました。私はトリスと申します」


そして俺はこれからやりたい事を王女に説明し始めた。


「あなたには命を救われたからそのお願いを叶えてあげるわ。ただし私からのお願いも聞いてもらえるかしら?」


「お願いとは何でしょうか?」


「少し街を散歩したいだけよ。ありのままの街の姿を見てみたいの。あなたは何故か知らないけど人から見られないようにする事が出来るでしょう?」


「たしかに出来ますが・・・」


「ではお願いします」

差し出された手を俺は握って王女と一緒に街に出た。

(私の王子様が現れた。今はこういう形でしか一緒に歩けないけど、いつの日かは・・・)


〜〜〜

「今日はありがとう。いい気分転換になったわ」


「それでは王様との謁見の際はよろしくお願いします」


「わかったわ。困った時はいつでも私を頼っていいからね。私に出来る事はなんでもするわ」


「ありがとうございます。それでは失礼いたします」

俺は転移魔法スキルを使い、自宅に戻った。


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