28話
俺は風と土の魔力を両手に溜めた。
「様子見はここまでだ。一気に決めてやる!」
「死獣ゴーレム黒虎よ、共に戦いたまえ『グレイトフル・デッド・フレンド』」
2メートルを超える黒虎のゴーレムを具現化した。
「いくぞ!」
黒虎がミノタウロスに襲いかかり、足止めをした瞬間俺はミノタウロスの腕を切り落とした。
「ガァー!」
怒りくるったミノタウロスの斧はさらに燃えさかっていく。
「さっきから思っていたが、俺が攻撃するたびにミノタウロスの斧の炎が燃えさかっていく。まさか俺の風で勢いを強めているのか。ならば俺もミノタウロスの炎を使って荒れ狂う炎の風を食らわせてやる!」
俺はミノタウロスの斧の攻撃を受け止めて、炎を纏わせる。
「黒虎の小手よ、烈火の炎を纏い荒れ狂え『烈風拳』
圧縮された炎と風の爪はミノタウロスの体を一刀両断した。
「死獣といわれるだけあって強かったな。そして俺もさらに強くなれた。死獣の友よ感謝する」
死獣ゴーレムは消え去っていった。
「さてと、まずはミノタウロスを収納して次は盗賊の残党を捕まえるか」
俺は忍び足スキルを使って来た道を戻っていった。
「まずは1人目!10G威圧!」
盗賊は動けなくなっていた。
「悪いな!今日でこのアジトは解散だ!『ロクロクロック』」
盗賊の両手両足と上半身下半身に岩の枷を付けた。
「こんな事するくらいなら殺せ!どうせ捕まった盗賊は全員死刑だ!」
「イヤ、お前らは俺が全員助けてやる!まずは大人しくしててくれ。転移魔法スキル発動!!」
俺は盗賊を自宅の地下室に転移させた。




