23話
修行最終日
〜〜〜
「テンブ老師今までありがとうございました。最後に修行の成果を見てもらえますか」
「よかろう、見せて見ろ」
「『ゴルゴ・ダ・フェザー』『ホワイトクロー』」
俺は白く大きな羽を具現化して、両手には黒虎の小手を具現化して、空高く飛び上がった。
「精錬されたいい風じゃ」
「ありがとうございます。あと昨日空間を支配しろって言ってた事が少し理解できたかもしれません」
そう言って俺は空間転移魔法を使いテンブ老師の目の前に現れた。
「ようやく身につけたか。前にも言ったがスキルとはただの補助輪だ。補助輪を外さなければ限界は超える事が出来ないからな。己で勝手に限界を決めて諦めるな」
「はい!今までありがとうございました」
「たまには顔見せに来いよ」
「アルファも元気でね」
俺はこうして天空山から飛びたって王都に向かった。
「わずか1分足らずで着くなんて、前の俺には考えれなかっただろうな」
王都の近くに降り立ち、俺は道具屋の親父さんに会いに行った。
「親父さん、ただいま戻りました」
「しばらく見ない間に雰囲気が変わったな。ギルドは見てきたか?」
「いえ、まだです。先に親父さんの顔を見に来ました」
「ハッハッハッ!うれしい事言ってくれるねぇ。ならお前さんに頼みたい事がある。ギルドまでお使いに行ってきてくれないか?いい事が起きると思うぜ」
そう言って依頼書を出してきた。
「久しぶりのお使い依頼ですね」
俺は依頼書を受け取りギルドに向かった。




