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22話

修行89日目

〜〜〜

「今日でこの戦いも終わりだな」


「そうだな。アルファやテンブ老師のおかげで俺は強くなれた。今日は密かに温めておいたとっておきを見せてやるよ」


俺は背中に風の魔力を集めた。

「射殺し、打ち殺し、切り裂く風の羽『ゴルゴ・ダ・フェザー』」

背中に白く大きな羽を具現化した。


「白き爪と黒き盾を両手に宿す『ホワイトクロー』

俺の両手には黒虎の小手が具現化され、先端には白き爪が具現化された。


「アルファ、俺の全力を受け止めてみろ」


俺は光の速さでアルファに突っ込んでいった。


「ハッーーー!」

アルファは1000Gもの威圧をかけて受け止めた。


「俺の全力でもびくともしないんだな」


「イヤ、少しでも力を抜けばやられていたから俺は全力を出しただけだ。トリス、強くなったな。今日はここまでとするか。明日は爺ちゃんに挨拶して行くんだろ?」


「ああ、テンブ老師にはお世話になったからな。きちんと礼を言って帰るよ」


「じゃあ俺は一足先に天空山に帰るぜ」


「ああ、今までありがとう」


アルファは天空山に帰っていった。


俺は独り言を呟いた。

「3か月は長いようで短かったな。俺は強くなれた。ようやく冒険者としての旅が始まるな。そういえば修行に夢中になってたからいつの間にかレベルは40まで上がっていたな。久しぶりにスキルレベルを上げてみるか」


俺は《運び屋》スキルをレベル200まで上げた。

【運び屋】スキル→《運び屋》スキルレベル200


スキルレベルを200に上げた時、頭の中に声が響いてきた。

「一定の条件を満たしたため【特殊】スキル《ヘルメスの極み》を習得しました」


俺はスキルを確認した。

【特殊】スキル→《ヘルメスの極み》

スキル《空間転移魔法》を使えるようになる。この魔法は魔力を使わずに使用できる。

『習得条件』○○の極み

他のスキルを5未満の状態で1つのスキルレベルを100にする。


「テンブ老師の言っていた空間を支配しろとはこの事なのか」


その後しばらく俺は空間転移魔法を使っていろいろな事を試しながら過ごしていた。


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