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14話

ギルド長はたくさんの書類を手にして応接室に入ってきた。


「お待たせしました。『魔風草』ですが、《風魔法》のレベル50のスキル付与に使える素材と判明しました。今までレベル30までの素材しか見つかっていなかったので驚きです」


「それなら1つ10億リンでも安かったかもしれないな」


「そんなに高いんですか!俺にはもうよくわからないから1億リンの契約のままでいいですよ!そのかわり親父さんにはたっぷりサービスしてもらいますから」


「こりゃあえらいになりそうだな。ハッハッハッ」


「さっそく匠さんから注文の依頼が入っていますのでフワドー様の方で対応願いします。」


「わかった」


「『商人の証』について説明させてもらいますね」

ギルド長は『商人の証』を取り出した。

そこには青いフクロウのマークが印されていた。


「これって幸せを運ぶ青い鳥ってやつですか」


「世間ではそう言われているやつですね。青フクロウは知恵を司る象徴で商人の間ではこのように語り継がれています。『全ての知恵を理解できれば世界を制する事が出来る』『ブルーオウルを追い求めよ』と言われています』


「俺も昔は『ブルーオウル』を探す旅していたが、結局は見つけれなかったからな。全ての知恵を理解できれば揃えられない物はないって言われるくらいだからな」


「私も『ブルーオウル』を探していましたよ。商人を目指す冒険者の夢の1つでもありますからね。話を元に戻しますね。この『商人の証』は世界共通でどこのギルドでも一定の扱いを受ける事ができます」


「はい」


「今までは魔物の解体料は冒険者に負担してもらっていましたが、これからはギルドで負担させてもらいます。と言ってもトリス様の場合、一度も魔物の解体依頼はありませんでしたね」


「ちょうど今解体してもらいたい魔物があるんですけど、先に話をどうぞ」


「それは興味深いですね。新たな力にでも目覚めたってところですかね。話を進めます。次にギルドとのやり取りの際に、お金のやり取りを直接やる事はなくなり、預かり金からのやり取りになります」


「手数料の1億と預かり金100億リンはこちらで負担するからトリスの口座に入れておいてくれ」


「かしこまりました」


「あとトリス名義でギルドに100億の寄付もやってくれ。それでギルドの建物を建て替えてくれ」


「そんなにもよろしいのでしょうか?」


「これもたっぷりとしたサービスだよ。こいつは将来大物になるってアピールだ」


「かしこまりました。説明は以上になります。トリス様、ご質問はありますか?」


「特にありません」


「それではこちらの書類をよく読んでサインをお願いします」


書類を読んでいたら結構な時間がかかっていた。


「そういえば、解体してもらいたい魔物はなんでしょうか?」


「7日ネズミの解体お願いします」


親父さんとギルド長は驚きのあまり言葉を失っていた。

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