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短編集 冬花火

価値

作者: 春風 月葉

 私という人間は少しばかり捻くれているようだ。

 自分という者を肯定する術がないから、私は人を否定し見下すのだ。

 真に見下されるべきは私だというのに、愚かなことだ。

 私の存在価値とは、自分より下の者をつくることで維持されている。

 アレより上位にいるから、私は生きている価値があるのだと。

 しかし、わかってはいるのだ。

 自己肯定のできることがないから、人を下に見ているのだと。

 もう知っているのだ。

 下を見る私は、上を見据える彼ら下の者にも既に劣っているのだと。

 最も深い下の方まで落ちたなら、また上を向けるだろうか?

 私は今日も下を見て生きる。

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