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750・希望先。

 色々と説明・説得をしてみたけれど納得はしてくれなかったよ。

先王弟殿下もやっぱりダメかって顔をされていた。

なのでとっておきの奥の手をつかうことにした。

「神託」だ。


なにしろ管理神さまに「対処出来ない事があったら神殿で祈るように」と

お言葉を頂いてるからね。

あの白い部屋への招待は無理でもご助言の一つくら頂けそうだよね。


ところで転生の時に神様にお会いしましたか?


二人とも会った記憶は無いそうだ。

でも会ってるはずなんだよね。

納得させて自分で選ばないと次の人生に馴染めないと言われてたんだ。


「なるほど、自分で選ばせてもらえたのか。

結構難儀な人生な気がしてたんだが……自分で選んだなら仕方ないかもな」


「えぇ~、悪役令嬢になんかなりたくなかったわよ。

コレを自分で選んだなんて信じられないわ。

神様に会った記憶なんて全然無いもの!」


それは残念でしたね。

前世の神様は私の時はサンタクロースそっくりな方でしたよ。

もっとも今は代替わりされたそうですけど。

ココの神様は清浄な雰囲気の少年にしか見えない方でした。

そう聞いても思い出せませんか? 


二人とも思い出せないそうなのでともかく神殿で「神託」を頂こうとなった。

「神託」を一言二言頂けば多少なりとも納得して貰えるかもって思ったんだよ。

神様はあの部屋に招待してくださった。

三人とも。


「ライトノベルのような世界が良いと言ったのでココに来てもらいました。

『ような』だけでライトノベルそのものじゃあないんですけどね。


先王弟の場合は前世と同じように大きな建築の出来る立場が良いということで。

でも職人とかで使われるより使う立場になりたいと言ってたんですよ。

新都を建築するにはまだまだ時間もかかるでしょうが頑張って下さい。

かなり希望通りに行ってると思うんですけどねぇ」


先王弟殿下のおっしゃることには転生者が多すぎるんじゃあないかと。


「まさか気付く人が居るとは思いませんでしたよ。

確かに他の世界に比べると多いんです。

アナタ方の前世の世界からの魂はちょっと特別でしてね。

不安定なこの世界を安定させるのに多目に来て貰ってるんです。


アナタも知ってるダテさんの森が原因なんですよ。

『悪神の遺物』と呼ばれているものがあるんです。

もっともソレが原因だと分かったのはごく最近のことですけどね」


ココの世界で生きてるだけでこの世界の為になると説明されたっけ。

不安定な世界のための重石おもしの役目をしてるらしい。

しかしまあ、こんな説明で彼女は納得してくれるんだろうか? 


さっきからポカンと口を開けたまま神様に見入ってるんだけど。

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